[Event] 杉本博司 本歌取り - Art Capturing

ギャラリー小柳で開催中の杉本博司の本歌取りに行ってきました.
JOE
本歌取り [Art Capturing] は Richard Serra が作った JOE という彫刻作品を撮影した作品です.でも,展示にはオリジナルの作品に関する説明は一切ありません.ぼんやりした白黒の写真が5,6枚,曲線と空が美しいです.asahi.comの記事を書いた人も,写真を見てもまったくわからなかったと書いていましたが.私もまさに同じ.最初は写真に見とれるばかりでした.その後,会場にあった杉本博司の文書が書かれたリーフレットを読み,少しだけ意味が分かった気がします.本歌取りとは「すぐれた古歌や詩の語句,発想,趣向などを意識的に取り入れる表現技巧」のこと.写真を写されることを意識して擬態化してしまった世の中に対して,世界で初めて写された写真はありのままの世界をとらえていたという意味でオリジナル(本歌)であると位置づけられます.杉本博司は,様々な趣向をこらし(罠を仕掛けて),今やリアルとなってしまった擬態化した世界のほつれと隙間,すなわち初めて写真が写された世界と同様の瞬間を写そうとしているのだそうです.それが本歌取りだと.JOEを彫刻として写真撮影することは擬態化した世界を写すのと同じです.彫刻の不思議な形を利用して様々な角度からフレーミングしてJOEを撮影することで,オリジナルはなんだか全くわからないものを撮影することが本歌取りにつながってゆくのだと想像しています.

ほかに彫刻というか立体のオブジェクトが2点,"Conceptual Form" の 写真が1点 ありました.彫刻はアルミニウムでできた数式を立体化した模型で完璧なフォームの美しさに見とれてしまいます.でも実際には理想形との誤差があるはずで完璧なフォームのはずはないのですが,少なくとも私には完璧に見えてしまう.台座の素材が凝っていて,一つは直島の神社でも利用されている光学ガラス,もう一つの方は特大望遠鏡用の特殊ガラスを利用していてます.作品数が少ないのですがすばらしい展示だと思います.展示は1/27までで入場無料です.
ところで,JOE のある The Pulitzer Foundation for the Arts は安藤忠雄の建築だそうです.行ってみたいところ.


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[Event] 大竹伸朗 全景

展示終了前日の12/23にMOTの大竹伸朗「全景」に行ってきました.相変わらずアーティストの予備知識などはほぼゼロ状態です.
「全景」
「全景」は現在51歳の大竹伸朗の大回顧展です.古くは小学校・中学校時代の作品から20代にロンドンで作り始めてから64冊になるスクラップブックや網膜シリーズやジャリおじさん,日本景などなど全部で2000点あまりの作品が公開されています.なにしろ2000点,ものすごい量です.作品は幅広く,スクラップブック,コラージュ,風景画や劇画チックなイラスト,ゴミで作ったようなオブジェやネオンのオブジェに船の船首など.卒業旅行でモロッコに行ったわたしとしてはモロッコの風景を描いた作品群の「カスバの男」がよかったです.「網膜シリーズ」と呼ばれる作品群の噂を聞いて楽しみにしていました.不思議に美しいけれども気持ち悪いような作品です.抽象的な模様あるいはシミのような絵でサランラップを巻き付けたようなものとか,テーピングのテープを貼り付けたような作品もありました.説明を読んでも作品を見ても未だによくわかっていませんが,きっと自分の熟成が必要なのだろうと思います.当日は大竹伸朗率いるダブユニット[ダブ平&ニューシャネル]の noisy な生演奏を聴くことができました.一番の感想はとにかくかなり疲れたということでしょうか.作品の一部は展覧会公式サイトJDNリポートで見られます.

展示方式について思ったこと
今回の展覧会では額に納められて壁に掛けられた作品はガラスへの映り込みが多くて気になりました.作品を見るつもりが自分の顔しか見えなかったりして...今回のように作品の数が半端なく多いと学芸員の方も展示でいろいろ悩まれるのではないかと思うのですががんばってほしいです.

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[Event] ヴィオラ・チューズデイ

森美術館のヴィオラ・チューズデイというプログラムに参加しました.はつゆめ展では見ることのできない作品[はつゆめ]を鑑賞しビオラ作品の解説を聞くプログラムです.私は第3回のICCの学芸員の畠中実さんの回に参加しました.
はつゆめ
はつゆめ
はつゆめはビオラがSONYのプログラム,アーティスト・イン・レジデンスで日本に滞在中の1981年に完成しました.作品は日本の様々な風景を撮影したシングルチャネルです.ちなみにシングルチャネルとは,単一の画面で再生するように作成されたビデオ作品のことだそうです.車のフロントガラスから撮影した夜の東京の風景やホタルイカの漁,灯籠流しや,竹やぶの風景,恐山,置き石を中心に撮影した遠近感の狂った画など様々.ストーリーなどはなく散文的な映像の集合です.とくに海の上のホタルイカ漁の船を海岸から撮影した映像では,寄せる波がカメラの視界をちょうど遮るような高さに設置されており,暗闇の海を煌々と照らす船が波で隠れるとその光が残像としてぼんやりと残り幻想的で美しいです.

ビル・ヴィオラの作品解説など
ラフト
畠中さんによると,当時のビデオカメラで撮影すると光が残ってしまうのは技術的にどうしようもないことなのだそうです.そこを逆手に利用して美しい映像をつくるヴィオラはヴィデオ・アーティストとしてすごいという話をしていました.最近ではプラズマや液晶のディスプレイを利用した高精細で動きの少ない絵画のようなインスタレーション作品を作っているのですが,これらはHDの高フレームレートのカメラで撮影した映像をスローモーションで再生します.最先端の技術を駆使して今までみたことないようなものを作ることで生まれる作品のインパクトは,確かに技術に精通していなければ実現できないのです.また,サウンド・アーティストとしても活躍していた経歴を持つヴィオラは,映像作品においてサウンドを効果的に利用しています.サラウンドで見る[ラフト/漂流] や[クロッシング],[ミレニアムの五天使]の水しぶきや炎の轟音は映像の迫力を強め,静と動を明確に表現しています.この会の質疑で聴覚障害の方が「ヴィオラ作品で音はどのように利用されているか?」というような質問をされていたのですが,この質問がヴィオラ作品のサウンドのすごさをあらためて気づかせてくれました.

失敗
予感はしていましたが,[はつゆめ]の上映中にマイクロスリープを採ってしまいました.睡眠不足が続いていたので危険だとはおもってましたが,案の定.そんな自分にがっかりです.もう一度見たいなあと思っていたら,ICCで12/24にやるのだそう.でも,行けないなぁ.ICCと言えば,解説の畠中実さんが企画した「八谷和彦 - OpenSky 2.0」という展示がICCで開催中だそうです.こちらも面白そう!

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[Design/Art Podcast] MoMAudio

MoMA [The Museum of Modern Art] では Acoustiguide という会社の電話の受話器を長くしたようなデバイスを利用してオーディオガイドを聞きながら美術館の見学ができます.そのオーディオガイドはすべてpodcastで公開されています.ガイドは4つのカテゴリがあり,その時の特別展の特集を紹介するSpecial Exhibitions, キュレーターやアーティストによる作品解説をする Modern Voices, 作品解説やアートにまつわる話題を子供向けに作成した Modern Kids, MoMA収蔵作品を詳細に解説する Visual Descriptions の4つです.一個のpodcastに4種類含まれています.podcastのアートワークで作品が見れる場合もあるので,作品を見ながら解説を聞いたりするとなかなか楽しいです.でもやっぱり実物を見に行きたくなりますけどね...
Modern Kids は子供向けに楽しくわかりやすく作られているので個人的におすすめです.基本はオーディオガイドなので,デバイスの操作案内もオーディオの最後に入っている場合があります.すべてのオーディオは5分以下で,多くは1~2分くらいの長さです.2006/12/8 現在で101本.英語.
podcastには含まれないコンテンツとして,Think Modern: Adult and Academic Programs Audio Archive というのがあります.こちらはアーティストトークや講義のようで1時間以上のボリュームがあるものもあります.ただ手動ダウンロードしないといけないのが難です.もう一つ,MoMA関連のオーディオコンテンツとしてMoMAが提携している P.S.1 Contemporary Art CenterWPS1 というのがあります.こちらはアート関連の radio&podcast で,ラジオのアーカイブや音楽なども含めてコンテンツがかなりあるようです.こちらは聞いたことがないのであらためて書きたいです.


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[Event] 伊東豊雄 建築 | 新しいリアル

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の[伊東豊雄 建築|新しいリアル]に行ってきました.

3つの展示スペース
展示は3つのスペースに別れていて,伊東豊雄が提案するエマージンググリッドを紹介するspace A,ここ10年くらいの伊東の建築を紹介するspace B,伊東豊雄の軌跡をパネルで紹介するspace C の構成です.
space A で紹介されているエマージンググリッドは ミース・ファン・デル・ローエ に代表される20世紀のモダニズム建築の無機質で均質なグリッドによるシンプルなデザインではなく,蟻の巣のような洞窟のような有機的で複雑なグリッドで構成されたデザインです.2009年に完成する予定の[台中メトロポリタン・オペラハウス]のコンペティションに提出したパネルや,巨大な模型,コンセプトを説明するビデオが展示されています.次の間には,岐阜県各務原市の市営斎場の[瞑想の森]の建築の屋根の一部を再現したものが展示されていて,その上を歩くことができます.この屋根がエマージンググリッドのような有機的で波のような形をしていて,その構造と作り様を説明した映像が放映されていました.鉄筋にベニヤをのせてコンクリートで固める感じです.
space B は大きな部屋の真っ白な床面全体が有機的なグリッドのように流線型になっていて,5つの建築の模型や映像,そして壁面に各建築を特徴づける構造の設計図面みたいなものがあります.表参道の TOD'S の壁の再現されたものがあったり, 床はうっかりすると転んでしまいそうな不安があったのですが,この不連続,不規則で有機的な感じに慣れてしまうと居心地がよくなるようなそんなところです.ここの部屋で紹介されている建築は,[リラクゼーションパーク・イン・トレヴィエハ],[多摩美術大学新図書館],[Mikimoto Ginza 2],[TOD'S],[サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン],どれも違う形のグリッド・あるいはパターンを用いて作り出した有機的なデザインで面白い建築ばかりです.その先の スペースで巨大プロジェクタによる [仙台メディアテーク],[ぐりんぐりん] などの紹介映像が放映されています.
space C では伊東豊雄の年表として,本人のコメントや雑誌,パネル,そして伊東豊雄に関わった人々のインタビュー映像などが狭めの廊下の壁にずらーっと展示されています.なかなか面白くてじっくり見ていたのですが,閉館時間になってしまって最後の方見れずじまい.若かりし頃から徐々に変わる建築の趣向みたいなのがわかるのでよいです.


感動
建築に対する考え方,建築物そのものの面白さにこんな人がいたんだ〜と感動しました.伊東豊雄自身が面白いと思ってやっていることが,世界でも面白いと受け止められているという現実もまた刺激的です.ぜひ,エマージンググリッドな家に住みたいなあ.まずは実物を建築物を見に行かなきゃ.

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[Event] 写美三連発

写美[東京都写真美術館]で開催中のイベント3つに行ってきました.イベントは,[コラージュとフォトモンタージュ展],[写真新世紀],[PARALLEL NIPPON] です.
その名の通りコラージュとフォトモンタージュを集めた展示です.コラージュの初期,前衛芸術とコラージュの関係,現代のコラージュを紹介する3部構成で,それぞれの時代の作品を見ながら当時のコラージュがどういう意味を持っていたか/いるかを示しています.昔のカメラでは空と海の風景の両方を鮮明に撮影することができなかったので,それぞれを鮮明に撮影したものを切り貼りして作ったのがフォトモンタージュの始まりだとか.最近のデジタルカメラで撮影した画像の加工手法で High Dynamic Range Imaging と呼ばれているものに近かったようです. 時代が下るにつれて写真がメディアとして一般的に利用されるようになると,芸術家たちが写真を利用して別の意味を作り出すようになっていきます.それがよく伝わる構成でよかったです.パンフレットの解説の[創りものの世界]を読むとよりいっそう思います.印象的なのは,ギュスターヴ・ル・グレイ[海景],小石清[燐素],本庄光郎[意識の流れ],大束元[東京の花火],石井茂雄[浮遊するフォルム],ジェリー・N・ユルズマン,ロバート・ラウシェンバーグ[オーヴァーキャストI],[NIPPON](雑誌)

写真新世紀は新人写真化の発掘・育成・支援を目的に1991年にスタートしたプロジェクトだそうです.その優秀賞作品が写美の2Fに無料で展示されているのですが,私が行った時にたまたま優秀賞受賞者のアーティストトークがあって,高木こずえさんのインタビューを聞くことができました.高木こずえさんの作品は「insider」というタイトルで,双子のように似ていて微妙に異なる顔の二人を並べた写真です.この写真は実は一人の人間の右半分だけで作った顔と左半分だけで作った顔なのです.それぞれ半分を反転して重ねあわせて左右対称にして,二人の人間を作るのです.するとそれぞれ微妙に違う顔になっていて,撮影された本人とも違う顔になるのです.その人だとわかるけれども微妙に違う,ちょっと不思議な写真で面白いです.右だけの自分,左だけの自分,両方を合わせた自分,自分の顔はどうなるのかな?と思うとわくわくします.ちなみにこの作品を選出したのは,森山大道です.清水朝子さんの「On her skin」はとても美しいです.こちらは南条史生選出.優秀賞は他に3作品あります.グランプリ選出が12/1に行われるそうです.展示は12/3まで.無料.

日本においてここ最近の10年で建設された代表的な建築を写真で紹介する展示.ヴォリュームがあります.コラージュと写真新世紀を見た後だったので,疲れていて見きれませんでした,残念.ここ10年に日本各地で建設された建築物から日本がどういう方向に進んでいくのかを建築から考えていこうとするのは試みとして面白いです.ただ,展示スペースが狭い気がします.展示の仕方と展示の順番などにもうちょっと工夫があるともっと楽しめるかなあ.アートスペースで見るというよりは百科事典的な内容なので本にして眺めた方が楽しめる感じです.12/3まで.ちなみに,コラージュとフォトモンタージュ展とPARALLEL NIPPON セットで1000円チケットがありました.

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[Event] ビル・ヴィオラ: はつゆめ

六本木ヒルズの森美術館で開催中の ビル・ヴィオラ: はつゆめ に行ってきました.
ビル・ヴィオラ
ビル・ヴィオラはビデオアートの第一人者だそうです.ナム・ジュン・パイクのアシスタントの経験もあるのだそう.今回展示されている作品のほとんどは,数十秒の出来事をスローモーションで撮影し数分から数十分の映像に仕上げられたものです.ふとした出来事,あるいは人の激しい感情表現の移り変わり,そういったシーンを現実生活では見ることのないほどのスローモーションで表現されたことにより,本来はありえなかった瞬間を体験し,新たな見知が得られるという作品です.例えば,ドロローサ[Dolorosa] は写真立てのような二面のモニタにそれぞれ悲しみにくれる男女の映像が映し出されています.スローモーションの映像なので写真に近いです.それぞれはただ泣くだけなのですが,スローモーションだと表情や首の角度,視線の微妙な変化あるいは涙の落下を見ながら,実時間の映像ならば絶対に思いつかないようなことをいろいろと考えるのです.それが新鮮で面白いのです.また,スローモーションによって炎や水が幻想的な美しさで表現されるのも素晴らしいです.
クロッシング[The Clossing] は 4m もある巨大スクリーンの表と裏それぞれに,炎に包まれる男性と水というか滝に打たれる男性の映像が映し出されます.男性は激しい炎や水に包まれてほぼ同時に消えてしまいます.炎のゆらめきやキラキラと輝く水滴の美しさが印象的です.ミレニアムの5天使[Five Angels for the Millennium] は 5つのスクリーンに5人の天使がそれぞれ水に沈む(あるいは巻き戻して浮かび上がる)シーンを映し出すインスタレーションです.ここでは,ゆらめく水面や水泡が美しく表現されています.他にも,幾重ものベールに前後から別々に投影された映像作品のベール[The Veiling] や老若男女の手が表現する宗教的文化的ないろいろな手のふりをする四人の手[Four hands] が印象的でした.

杉本博司
ビル・ヴィオラとは関係ないのですが,ちょうど一年前に森美術館で杉本博司の「時の終わり」を見ました.とても素晴らしい展覧会で,これがきっかけで美術館に頻繁に通うようになりました.その「時の終わり」のカタログを森美術館のミュージアムショップで発見してしまいました.なんと6000円もするのですが,同じものがハードカバーだと15000円,しかもソフトカバーはそこでしか販売していないということで購入してしまいました.でも買ってよかった.ビル・ヴィオラ同様,杉本博司の作品は写真によって本来的には目には見えないなにかを表現しています.例えば時間とか.杉本博司の作品は知性を刺激すると何か書かれていましたが,まさにそんな感じで面白いのです.そして美しい.

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[Design/Art Podcast] Tide Audio

Tide Audioは Design Tide のデザイナへのインタビューを主な内容としたポッドキャストです.ミラノサローネに作品を出展したデザイナによる自身の作品解説などもあります.デザイナが何を考えて作ったのか,どこを見るとよいかがわかるのでとてもよいです.ポッドキャストのアートワークが結構凝っていて話にあわせて紙芝居的にかわるのが楽しいです.
アップデートはイベントのある時期に集中的に行われているみたい.ただし今年(2006)の Design Tide のインタビューはまだないです.長さは数分から20分以下が多いです.ほとんどの外国人の話は日本語の通訳が入ってますが長いインタビューは入ってない場合もあります.ミラノサローネのインタビューはそうかも.2006/11/14現在で90本あります.


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[Event] Design + Tokyo

青山近辺で11月初めに開催されているデザイン系イベント2つに行ってきました.Tokyo Designer's Week の100% Design Tokyo と Design Tide です.

二つのイベント
aalto
同時期に同じエリアで二つ(3つ?)のデザインイベントがあるのですが,この違いについてNobiさんがわかりやすく説明してくれているので引用させていただきます.
「100% Design Tokyo」と「Tokyo Designers Week」は、ほぼくっついていると考えてOKです。ただ、TDWは絵画館前の会場以外にも、原宿、青山、赤坂、代官山、恵比寿、銀座あたりのインテリアショップ系も参加して、いろいろなイベントをやっています(でも、基本は絵画館前だけ押さえれば大丈夫)。

これに対して、やや「反体制」で「ゲリラ」的なのが、IDEEの創業者黒崎輝男さん率いるDesign Tide。黒崎さんはかのマーク・ニューソンなどのデザイナーを発掘した人物としても有名で、Paul Smithやらとも仲がいい。なんか、きれいにこざっぱりまとまる感がきらいで、思いつきみたいにあちらこちらでゲリラ的にイベントやるので、会場らしい会場があるような、ないような...


私の感想は,100% Design Tokyo は 幕張とかビックサイトのIT系イベントが青山絵画館前に来て少しこじゃれた感じ.絵画館前しか見てないですが,見本市的なのはいいとして大きすぎて見きれないのと,いまいちまとまりがなく長居する気が起きなかったです.見たい展示をあらかじめリサーチしておくべきだったなあと思いました.
Design Tide は 規模としては小さくて,今活躍しているアーティストを集めての展示会がメイン.なにか&Peaceがテーマでなにかはアーティストや参加者がそれぞれ埋める.日本から平和の再定義をしようというコンセプトがあっていいです.展示は実用デザインというよりはアートでした.カルティエ現代美術財団コレクション展(リンクはblog)で得た印象に近い感じで,カラフル,いい意味で軽い,楽しい そんな印象をうけます.

Design Tide
aalto

明治通りのビルのメインサイトと国連大学だけみました.どうくっつけても繋がる模様の不思議なマグネット式ピース[野老朝雄]とか,ゴミで作ったシャンデリア[Stuart Haygarth]とか面白いものがいっぱい.マグネットは新日本様式100選にも選ばれたそうです.黒田潔のライブペインティングもなかなかでした.[Domestic]による壁紙のデコレーションや[Ng & Vilde]の静物も好きです.[FRONT]の空間に描くスケッチファニチャは私が見た中では唯一,ITによる問題解決的なアプローチをしている展示でした.要は3Dオブジェクトのプロトタイピングにかかる時間を劇的に短縮するツールです.スカウターをつけてみられると完璧ですね.国連大学の夜のイベントもなかなかすてきで,小さな豆電球をつけた風船を無数にデコレーションしたのと,国連大学の建物に投影したピースマークがよかったです.

100% Design Tokyo

こちらは...うーんと,ちょっと印象に薄い...こちらもNobiさんの記事に.「デジタル家電の近未来デザインとは」(CNET Japan)

ところで写真撮影

どちらの会場も撮影は禁止.でもTideの方はみんな撮りまくりでした.私も撮りまくりました.TDW はあんまり撮ってる人がおらず,すごくお願いしても撮らせて貰えなかったりしました.撮らせてくれないのは盗作などを恐れているからでしょうか.ブログ全盛の時代なんだから,製品の宣伝にいいんじゃない?と思うのですがそうでもないのかなあ...でも撮っちゃった.

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[Event] Alvar Aalto Collection Shaping the Future

アルヴァ・アールトのコレクション@六本木AXIS に行ってきました.
アルヴァ・アールトのサヴォイベース

aalto
前々からサヴォイベース=アアルトベースは気になっていました.どうやってあの形にするんだろう?って.今回の小さな展示でその謎が解けました,今年はアールトベース誕生から70周年.そのキャンペーン展示ですが,AXISの地下のギャラリースペースを使っていろんなサイズ形色のアールトベースを並べてあります.小さな小物入れサイズのものが大量に並べてあったのがとてもきれいで印象的です.アールトベースの形成に利用された木枠も飾ってありました.このスペースの片隅でアールトベース職人による制作現場の映像が放映されていました.ある程度大きくした吹きガラスを熱くて柔らかい状態でサヴォイの型にいれて一気に膨らませ,型から外してさまし口の部分を切り取るのでした.これを熟練した職人でなければ作れないのだそうです.それにしても誕生から70年,アールト自身はもう死んでしまっていますが,美しく新しいデザインだと思います.展示は無料で10/29まで.アールトベースなどフィンランドのデザイナのガラス製品を中心に製造・販売をする iittala社のカタログを無料でいただきました.

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70周年記念のペトロープブルー

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Washington, DC の Hirshhorn Museum のPodcast. 特別展に関連するアーティストに対するインタビューが主なコンテンツ.他にキュレータによる Hirshhorn Museum の 各フロアの案内など.30分以上のロングインタビューが多いです.杉本博司やさわひらきのロングインタビューが個人的にはうれしいです.現在は月に一回くらいコンテンツがアップされています.2005/12から.2006/10/28 現在で33本.英語.

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[Event] 重森三玲の庭 -地上の小宇宙-

汐留にある松下電工のビル内にある松下電工汐留ミュージアムで開催中の重森三玲の展示会に行ってきました.
重森三玲

the Seven Stars
館内で上映されていたビデオで見た,重森三玲の言葉が印象的.石が次の石の置き場を決める.石が乞う.茶を一服のむというのは抽象化した美(美意識)をのむこと.平安から鎌倉室町桃山と時代が下るにつれて,作庭の仕事が雑になっていく,,,などなど.
旧来の庭のあり方を踏襲するだけではなく,新しい庭のあり方を常に模索し続ける姿勢にこんな人がいたのかと感動しました.


展示内容

niwa_poster
展示は,重森三玲の作庭による,東福寺や重森三玲の家,個人邸宅の写真と庭の図面が主な内容.また庭の研究のために重森が実測した日本各地の庭園の図面も多数展示されていました.測定した庭の数はなんと500カ所以上だそうです.本物の庭の展示とばかり思っていましたで予想外でしたが,展示内容から重森三玲の仕事の素晴らしさや人となり,その情熱が理解できるもので満足できました.作庭家というのは膨大な知識と想像力とクリエイティビティを要求する仕事であると思いました.石の配置や形について新たな方向を模索しつつ,非常に多くの種類の木々の特性を理解し,季節の移り変わりによる景観の変化や,木々の成長を想像して,建物との調和を考慮するという作業,うーん楽しそうだけれどもたいへんですね.とにかく,重森三玲の庭を見に行きたい.特に紅葉の東福寺方丈庭園は素晴らしいでしょうね.

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[Product] plus シリーズ Vol.1 Nike+

プラスの意味

最近,"plus" とか "+" と名前につく製品をいくつか購入・利用している.たまたまなのでしょうけれども,それらの製品をわたしはかなり気に入っている,あるいは気に入る予定.だから一つずつ紹介していこうと思う.
でもその前に.なぜ製品名に "plus" あるいは "+" をつけるのか簡単に考察.製品を眺めてぱっと思いつく理由は二つ.
一つは従来の製品の機能を少しだけアップグレードしたから.この場合,その製品にはオリジナルが存在していて,そのオリジナルはロングセラーであると考えられる.そうじゃなきゃ改良版は普通は作らない.(作ったとしても,オリジナルが売れなかった場合は違う名前で発表したりするんじゃないかな.) オリジナルのもつ良さやイメージを引き継ぎつつさらにいいもの.だから,プラスはオリジナルとは基本性能やコンセプトは大幅に変えずに,ユーザからの要望が高かった部分を改良して作られたものである可能性が高い.具体的には,PH5plus,DC12plusが当てはまると思う,といっても推測ですけど.

もう一つは,従来の製品あるいは製品やブランドが持つイメージに対して,異なる分野の機能やイメージを融合する意味のプラス.Nike+がそれにあたる.(今はこちらのプラスのインスタンスは一個しか思いつかない.他にも思い当たる人はぜひ教えてください.)Nike+ は Nike+iPod のための 製品カテゴリあるいはラインだ.Nike は 日本の国内のスポーツブランドに比べておしゃれ,あるいはクールなイメージを浮かべる人が多いのではないかな.そこに,Apple の iPod,これもやはり洗練されているイメージ,今最も人気のある携帯音楽プレーヤのクールなイメージを融合する.私ならこの二つの名前が並んだだけで,新しいことができるイメージが膨らんでわくわくします.

最近は,Nike+ を利用したwalking が楽しくてしょうがないので,まずは Nike+ の紹介をします.

Nike+


nike+



製品の説明などはアップル Nike+iPodで見てみてください.
日本での発売は明日(2006/10/28)ですが,アメリカに行った方に買って来てもらっていてわたしは一ヶ月ほど使っています.一ヶ月で100km 以上歩きました.すごく楽しいです.なぜ楽しいか.
  • Nike+ のRun 履歴管理のWEBがとにかくよくできている.
  • 手軽なわりに正確.自分の歩幅にあわせてキャリブレーションしなくても問題なさげ.
  • 自己ベストを記録すると,Lance Armstrong に褒められる

WEBの履歴管理系の機能はflashで動的なのも楽しいし,自分の過去のRunのそれぞれの距離やAverage paceや消費カロリー閲覧,月別週別日別のグラフ表示,地域ごと(US, Canada, UK, Japan ...)の走った人の記録閲覧,.自分のGoalを設定してそこに対する達成度をグラフィカルに確認などなど,明日もやろうと思いたくなるような機能が満載です.最近自分のRunに名前をつける機能ができましたがこれもGoodです.Goal は 距離とカロリーと速度の3種類.4週間で40km達成とか,5000kcal消費するとか,10回のRunのaverage pace を 8.5min/km にするなどです.Goal も記録として残っていて後から確認できます.
Goal は途中で変更することはできないのでちょっと残念です.そういえば,Runの途中でその日の目標を変更できないのもちょっと残念です.Goalはそんなにほいほい変えてはいけないということでしょうか.あと,Run 中に 一時停止するとその間の計測は保留できるのですが,あまり一時停止期間が長いと,そこでRunが終了してしまうようです.
これから欲しい機能は,他人の履歴を閲覧できること.SNS的な要素がWEBにあるといいですね.


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乃木坂にあるTOTOのギャラリー間 で "タッチストン 大橋晃朗の家具展",
外苑前のワタリウム美術館で "さよなら ナム・ジュン・パイク"
行ってきました.

大橋晃朗

poster
今回も前知識0,直感で良さげだったのでいってきました.タッチストン(試金石)という展覧会の名のとおり,実験的でファンシーな作品が多かったです."ハンナンチェア"や"台のような椅子"が印象的.

展示のバランスも絶妙でした.ギャラリー間は小さなギャラリーですが狭さを感じさせない配置です.また美術館だと触ったり座ったりが禁止されてることが多いですが,ここはほとんどがOKだったので座って触って楽しめました.展覧会は無料.ぜひ足を運んでみてください.
ちなみに,展覧会の監修の一人が建築家の伊東豊雄という人なんですが,今この人の特別展がオペラシティで開催されています.こちらも気になる.

Chairs




ナム・ジュン・パイク

nam june pike

ナム・ジュン・パイクは韓国で生まれ日本で東大を出てNYで活動したアーティストだそうです.面白い人だったのだなあと.テレビに取り憑かれたような作品の数々です.たくさんのテレビを飾った庭や,ビデオカメラでリアルタイムに撮影しているろうそくの映像を何重にもプロジェクタで投影している作品など.展示に利用されているテレビはすべてブラウン管でしたが,今ならネットワークやいろんなタイプのディスプレイを利用してもっといろいろな映像の表現ができるけれど,この作品が発表された当時はブラウン管テレビは最新機器のはずだから,それをふんだんに使った作品はインパクトがあったんじゃないかと思います.もちろん今でもインパクトはあります.笑ったのが,"TV fish".水槽が展示されていて,赤い金魚がゆらゆら泳いでいるなぁ,と思ってよく見たら水槽の後ろにテレビが置いてあって,赤い全身タイツを着てゆらゆらと踊る人の映像が流れてました...

Chairs



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[Event] 光の美術師 インゴ・マウラー展

東京オペラシティアートギャラリーの企画展,インゴ・マウラー展(LIGHT: Reaching for the moon / INGO MAURER) にいってきました.

INGO MAURER

LED Table

インゴ・マウラーは今回の展示会に行って初めて知りました.でもプロダクト(ルーチェリーノ)は見たことがあり,他のも気づかずにいろいろなところでも目にしていたのではないかと思います.印象的なのは以下.



  • LED Table
  • Installation Tableaux Chinois
  • Henry Hudson Dome
  • MaMoNouchies
  • Installation Swinging Bulb
  • Lucellino (ルーチェリーノ)

前知識ほぼ0だったのですがとても素敵で楽しめました.LEDテーブルはガラスのテーブルに無数の白色LEDが埋め込まれていてとてもきれいです.青い Henry Hudson Dome の あるどこかの駅の映像が無限ループしていましたが,青い駅がきれいで印象的でした.MaMoNouchies は イサム・ノグチのあかりシリーズに似てるなあと思ったらそこからきているらしい.MaMoNouchies は造語で,MaurerとかMombach.Noguchiを混ぜてた単語なのだそう.この人は言葉遊びが好きみたいで,いろいろな作品のタイトルにいろんな言語の造語が用いられています.ルーチェリーノもそうらしい.遊ぶように作品をつくる感じが伝わって楽しい.

コネクティングワールド 創造的世界に向けて

LED Table
インゴマウラー展示フロアの上のフロアで行われていた展示.巨大ゾートロープ.円筒ディスプレイでの対戦シューティングゲーム,空間時同分割光り投影機(ほんとうの名前はなんだっけ...)など.
ここのチケットの半券をもって森美術館のはつゆめにいくとちょっとお得らしい.

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[Travel] 長野旅行

長野旅行に行ってきました.

長野

コスモス

9月に入り高原の長野は朝や夜はかなり寒いと聞いていたけれど,めちゃくちゃ暑かった.天気もめちゃくちゃよかった.会社の友達の実家(長野県佐久市)に一泊させてもらい,温泉に入ったりテニスをしたりバーベキューをしたりとゆったりのんびりな1泊2日の旅行.友達の実家は玄関先に葡萄がなっていてびっくり.



デジタル一眼レフカメラ

最近,こっそりNikonユーザになったのですが,今回の旅行で同行した友人の一人はデジタル一眼レフの素晴らしさを教えてくれたNikonユーザです.彼が持参したレンズを借りて写真撮影を楽しみました.魚眼,広角,マクロとそれぞれレンズによって撮るものが違うし,できあがりも面白いのです.特にマクロレンズは花などの植物系がきれいに撮れて感動でした.7人中4人デジタル一眼レフを持ってひたすら写真を撮っていたので,ちょっと怪しい雰囲気だったのですが,そのうちの1人が,買ったばかりのマクロレンズ1本で旅行に挑んでいました.マクロレンズは,花や虫などちいさいものを綺麗にとるのが得意ですが,遠くの風景など広い範囲をとるのが苦手なレンズです.山からの風景や田園などひろーい景色がいっぱいの長野では,マクロ一本は失敗,でも楽しいということです.私もマクロレンズを買ったら気をつけよう.

コスモス



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[Event] Dialog in the Dark

外苑前の梅窓院でやっている特別展.いつも気になっていたのだけれど,ついに行って来た.
8人1組,ガイドが1人ついて真っ暗闇を体験する.光は一筋もない暗闇だからいつまでたっても見えない.眼が慣れるということがない.そんな暗闇を白杖をついて,うろうろする.
8人の暗闇に戸惑う仔羊達を導くガイドさんは本当の盲人.ガイドさんにとってはこの世界が日常,とても頼れる存在.
真の暗闇を体験する機会ってなかなか無いから,貴重な体験をした.暗闇の中で生きる人に必要な情報の質と量の違いに愕然.いかに視覚に頼って生きているか,視覚の情報量の多さ,そして視覚情報のノイズの多さを実感した.

[Event] 明日の神話

岡本太郎美術館に続き汐留で公開中の岡本太郎の壁画,明日の神話を見て来ました.美術館の話はこちら.
ガイコツ

とにかく巨大.横30m,縦5.5m の巨大壁画です.メキシコのホテルのロビーに飾る予定で作成,完成したけれども公開はされずそのまま行方不明になっていたそうです.発見された時は割れてバラバラだったそうで,修復しても痕が結構見えました.

力強く,明るく,強烈なメッセージ.中央の燃える骸骨や動物?が印象的です.メキシコは骸骨のお祭りがあるらしく,骸骨=生=死 というあるのだそうです.だからこういったモチーフが受け入れられるのですね.メキシコのホテルで見ることができたら,もっともっと素晴らしかったのではないかと思います.

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[Event] 岡本太郎美術館

ひさびさの美術館.今回は川崎にある岡本太郎美術館に行ってきました.

岡本太郎の作品


若い夢


わたしが岡本太郎を認識し,かつすごいと思ったのは,2000年の夏に旅行で行った大阪で見た「太陽の塔」です.塔の巨大さと笑顔の明るさがとても気に入りました.今日,美術館で触れた岡本太郎の作品でもやはりその特徴は共通していて,笑顔や明るさ,大胆さ,荒々しさ,力強さ,そして作品からあふれる岡本太郎の情熱やパワーです.
抽象的だけれども,作品から発せられるメッセージが明快で好きです.

2003年にメキシコで発見された壁画「明日の神話」の日本での展示で話題になっている岡本太郎ですが,その原画が展示されていました.原画でもかなりのでかさ,実物は,幅30m,高さ5.5m のサイズ.見に行かないと.

写真「若い夢」

美術館

川崎の生田緑地の山の中,生い茂る緑と蝉時雨に囲まれた窪地,動き出して巨像の頭にでもなるんじゃないかと思うような雰囲気のあるエントランス,自然との融合を考えて,建物自体は半分地下に埋まっている構造で,遠くから見ると,母の塔が目立っています.

岡本太郎美術館


企画展は「ウルトラマン伝説展」という,歴代ウルトラシリーズのヒーローや怪獣の模型,初代ウルトラマンのプロットの紹介や怪獣デザイナーの原画などなど,マニアが喜びそうな展示です.この展示目当てで子供がすごく多かったのですが,大人をターゲットに作られている部分もあって意外に楽しめました.弟がウルトラマンの大ファンだったので,初代のウルトラマンのビデオをよく見ていたのですが,当時の時代背景を踏まえてのプロットの解説が懐かしさもあいまってよかったです.

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[Travel] 秋田帰省〜土崎湊祭り〜

2006/7/20-24 まで 秋田に帰省してました.7/20,21は私の地元,土崎のお祭り「土崎湊祭り」があったのですが,そのときの様子などを書いておきます.

土崎湊祭り

土崎と言えば湊祭り.夏になると,小学校の港ばやしクラブや町内の港ばやしの練習が夕方聞こえてきます.このおはやしを聞くとうきうきした気持ちになるのが土崎の人です.

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祭りでは,写真のような山車(やま)を土崎の各町内がだして,昼夜町内外を引いて回ります.やまの後ろ側にはおはやし隊がのっています.やまは,戦国時代の名場面を再現した人形をのせています.そしてその先に10mくらいの引き綱があり,その綱を引っ張る人々がいます.町内ごとにやまの人形は違っていてやまを見るだけでも面白いです.が,やまを引っ張っている様子はもっと面白いです.やまのタイヤは木でできているので,やまが動く時にはその軋む音が響きます.またタイヤの回転をよくするために,油をかけるので,あたりは油っぽいにおいがします.祭りのにおいです.やまをひっぱるのは,昼は小中学生,夜は高校生から大人まで酔っぱらいです.祭り二日目の夜は出発地点から狭い通り(中央通り)を通って各町内へやまが帰っていく(戻りやま)のですが,その時が祭りの最高潮.軋むタイヤ,油と酒のにおい,おはやしとやまの引き手たちのかけ声,久々に見られてよかった〜.YouTube にビデオをアップしたので,伝わりきらないとは思うけどぜひ見てください.


夏瀬温泉 都忘れ

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先日の秋田旅行(田沢湖)の際に訪れた乳頭温泉の「妙の湯」の姉妹店,仙北にある夏瀬温泉の旅館.夏瀬温泉って,小さい頃に言った時は虫がいっぱいの古ーい温泉だった気がするのですが,いつのまにかとてもきれいで素敵な温泉に変わっていました.びっくり.宿泊はとても人気らしく予約をとるのが難しいようですが,森を眺めながら入る温泉は極上でした.まさに,都忘れの名前の通り.

田畑

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田畑はおばあちゃんの住む集落の名前.一年前にもここを訪れて,毎日おばあちゃんのご飯を食べて,おばあちゃんと一緒にいろいろなところに遊び歩いたのですが,今年もいってきました.典型的な農村のいなか!ってところで,田んぼと畑の中に集落があるようなところです. 朝は早くからみんな畑にでて仕事.散歩してると見知らぬ人も当たり前に挨拶.久しぶりにおじいちゃんの墓参りしにおばあちゃんの家から徒歩五分の小さな墓所に.でもおじいちゃんのお墓の場所を忘れてしまいました.じいちゃんごめん...墓所はその集落の世帯の墓ばかり,ほとんどが同じ姓なので特定できませんでした.結局墓所の斜め前に住む親戚に教えてもらう.墓のまわりの草をとり,野花を供えておじいちゃんにご挨拶. おばあちゃんの料理はとれたて野菜が基本.お米はもちろん秋田こまち,キュウリやなすの漬け物,インゲンの味噌汁になす炒めに生トマト,インゲンのごまあえ.どれもおいしくて幸せです.おばあちゃんは一人暮らしだけれども,近所には親戚や知り合いがたくさんいて,近所からの野菜や花の貰い物も多いです.空が広い.緑が多い.雨音が大きい.カエルが鳴いている.ヒグラシが鳴いている.鶯が鳴いている. 人間らしさ?を取り戻すことができました.

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[Sport] サッカーの楽しみ

ワールドカップ

明日からはついにワールドカップ準決勝.そもそもサッカーをしないし,とくに興味があるわけではなかったのですが,見たらやっぱり面白い.特に日本戦を見た後は,世界のプレーと日本のプレーの距離(つまり上手さのの違い)がよくわかってますます面白い.

ワールドカップというだけあって,背格好から顔つきまで実にいろんな人が同じサッカーで戦っているのですが,実は遺伝子的な違いは,人間同士なら多くても0.1%程度なのだそうです.ちなみに,人間とチンパンジーで1%程度の違い,人間とマウスで30%程度の違いらしいです.遺伝子の違いがたったの0.1%以下でも,プレースタイルの違いや得点を決めた時の喜び方の違い,またサポーターの応援までほんとにいろいろ.ワールドカップ観戦の楽しみの半分くらいは,こういった違いを楽しむことでした.

印象的なチーム,人

イタリア イタリアはほんとかっこいいひとばっかり.
守備の要,カンナバーロはほんとによく動いてた.グロッソの得点を決めた時の喜び方がいい.ガットゥーゾ,カモラネージ,ブッフォン,トニ,ピルロ,トッティ,デルピエロ などなど
カンナバーロのビデオをYouTubeより.


フランス ジダン引退...衝撃の頭突き
熟年で構成されたチーム.やっぱりジダン.アンリ,ビエラ,テュラム,マケレレ,リベリーは顔が恐いけどすごい.

ドイツ 開催国.とにかく背が高い人ばかり.
バラックはやはりすごい,怪我でぐだぐだになりながら頑張る姿に感動.得点王クローゼ,ポドルスキ,レイマン,大好きなのはクリンスマン監督.

ポルトガル 攻撃的
フィーゴ,デコ,クリティアーノ・ロナウド,ヌーノ・ゴメス,マニシェ...

次回,2010年の南アフリカ大会が今からとても楽しみ.

賑やか一家とガスパチョ@ISABELA

とあるレストランでのワインの試飲会(PRANZO CON CUSUMANO @ la Tenda Rossa)で出逢った方々(高堀さん,やすながさん=高堀さんのお母さん,武田さん)と再会を果たすべく催されたお食事会.高堀さんの「おいしいガスパチョがどうしても食べたい!」というたっての希望から,武田さんがおつとめのスペイン料理店ISABELA でのお食事会となりました.

パワフルファミリー

高堀さんファミリー勢揃いの勢い(お兄ちゃん除く)でかなり賑やかな会でした.この家族はとにかくよく食べ,よく飲み,よく喋ります.やすながさんご夫婦は話題が豊富でパワフル.元航空機関士でリタイア後は借り手のつかない駐車場を経営中のやすながさん(旦那),やすながさん奥さんはソムリエ資格の勉強中のはず.埼玉県朝霞市を中心に保育園を経営する高堀さんご夫婦と次男の壮健くん4才.印象的なのが一人で一皿以上の生ハムとアサリのバター蒸しを平らげる壮健くん.カメラを向けると,かわいい顔や変な顔を使い分けて写ってくれました.将来が楽しみです.もう一つ印象的だったのが,高堀夫妻の仕事に対する姿勢,というか自信.借り手のつかない駐車場をやめて保育園にしたらどうか,なんて言う話を冗談でしていたのですが,その付近にはすでに幼稚園があるから難しいんじゃない?なんて話が出たときに,高堀さんが旦那さんに向かって「でも,絶対勝てるよね」.旦那さんもすかさず「うん」というのです.なんだか,仕事の充実ぶりが伺えます.いいものを見ました.

スペイン料理

実はつい最近も,近所のスペイン料理店でカジュアル(?)スペイン料理を食べて来たのですが,ISABELAは本格派.目的のガスパチョはもちろん,パエリヤ,生ハム,アサリのバター蒸し,モンゴウイカの墨煮,スープにサラダにアイスクリームに....とにかくたくさん食べました.そしておいしかったです.とくに,アサリとパエリヤはおすすめです.今度は隣のアルフォンソにも行ってみます.

次回

レストランでたまたまテーブルが隣同士だったのがきっかけのかなり”ひょん”な出逢いですが,次回の会合の場所と日時まで決まりました.今回はサーブ役に徹していただいた武田さんも次回は多いに楽しみましょう!!

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カルティエ現代美術財団コレクション展@東京現代美術館

Liza Lou の"裏庭",Jean-Michel Othonielの"ユニコーン", Marc Couturier の"あたなはここに",Beaurin Domercq の作品 などカラフルで,ビーズ,吹きガラス,陶磁器,サテンのリボンやフランスパンなど面白い素材を使ったオブジェ?的な作品群が目立ちます.

リアルな寝起きのロン・ミュエク(Ron Mueck),ゴダールも好き?なアルタヴァスト・ペレシャン(Artavazd Pelechian)の映像,何かの映像を見てるひとの目を球型のスクリーンに映し出したトニー・アウスレー(Tony Ousler)の作品,ジャン=ミシェル・アルベローラ(Jean-Michel Alberola)の作品が好きです.

Ron Mueck はとても新鮮.他の作品もぜひ実物を見てみたいです.見たこと無い人はぜひ.きっとびっくりします.
pelechian の「我々の世紀」というタイトルの映像は,モノクロで古い映像などを集めて人間の空への憧れみたいなものを描いた作品ですが,とても素晴らしかったです.映像をDVDで手に入れたいと思い探したのですが,みつかりませんでした.残念.YouTubeでpelechian の映像がちょっとだけ見られます.ここ.
Jean-Michel Alberola は色が素敵.壁紙に描いた自画像「うちなるそら」は本人が来日して描いたそうです.

ところで,東京現代美術館では Mot The RadioMot The Guide という 美術館ラジオ と作品解説の二つのPodcast が配信されています.私のようにアートの知識を持ってない人にとってはうれしい試みではないでしょうか.まだ聞いてないのですが,今回のカルティエ現代美術財団コレクション展に関する学芸員の方々の解説などがあってうれしいです.早速登録.

[Travel] 田沢湖

盛岡と田沢湖,一泊二日の旅行記録.

自然

田沢湖とたつこ姫
田沢湖は小学校の時に遠足で行って以来.晴天に恵まれて,青い空と青い湖,遠くの山々が美しい.小学校の時はこの美しさに気づかなかったけどいまならわかる.自然の美しさ,素晴らしさ.朝一人で散歩した.静かで澄み渡る空気,高原地帯だからか6月下旬なのに鶯が鳴く.

でも,お土産やさんで200円で買った「タツ子姫伝説と田沢湖」という本によると,田沢湖の自然破壊を嘆く記述があった.田沢湖には魚がいないと記憶していたけど,かつては鱒がいたようだ.玉川温泉郷から流れる硫黄によって,魚は死滅してしまったようだ.今は,毎年放流されるウグイが湖岸にいるばかりらしい.また,水力発電のための湖水の増減によって湖岸の風化が進んでいるらしい.

帰りの新幹線、梅雨でどんよりした都会の空.友人の誰もが帰ってきてしまったことと次の日からの仕事の日々を嘆き落胆を隠せない.やっぱり美しい自然って重要だ.

仲間

仲の良い友人たちとの旅行だった.実は東京駅の集合に遅刻して一時間半遅れで一人現地到着.そんな私を快く迎えてくれた.それぞれ個性はあるけど,共通してるのは自然を愛し,人を愛し,素直に感情を表現できる.時に子供のようにはしゃぎ,実はしっかりもの.そんな人たち.タイミングを間違えた重大発表も今回の旅に花を添えた.おめでとう.

わんこそば

わんこ
挑戦した人たちの苦しむ姿を見るにつけ,挑戦しなくてよかったと心の底から思う.食事は適度な量をおいしく楽しむものだから.盛岡の東家.挑戦した猛者達,最後はメンタルの戦い.涼しい声で苦しむ者たちの椀に容赦なくそばを盛るお姐さんが印象的.そして,徹子(黒柳)が60杯以上食べてるのに驚き.

旅の出会い

田沢湖の温泉で山形から一人で車を飛ばして温泉にきた妙齢?のご婦人.御年75歳には見えないつやつやの肌と行動力.友人と旅行する先を探して下見らしい.「一人は気が楽だから好き」というのは大賛成.だからといってわいわいするのが嫌いなわけじゃないのも.話したのは短時間だけど,明るく積極的で粋な大人という雰囲気,私もこんな大人になりたい.


立寄湯でいった田沢湖の乳頭温泉にある旅館.小洒落た雰囲気で素敵なところだった.混浴の露天風呂からは,この旅館のすぐ脇を流れる滝?が見えるらしいけど,今回は遠慮した.またぜひ訪れたい.
妙の湯 外観



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Martha Graham In Performance

イサム・ノグチの展示会で見たMartha Grahamが気になったのでDVDを購入しました. イサムノグチ 世界とつながる彫刻展@横浜美術館



"Martha Graham: American Original"

DVDは3つのチャプタで構成されていて,一つ目の"A Dancer's World" では Martha Graham のコメントを交えつつ,ダンサーたちの鍛え抜かれた肉体による美しい動作を見せてくれます.次の,"Night Journey" はオイディプスの伝説をモチーフにしたストーリーです.最後は"Appalachian Spring" というアメリカ大陸の開拓者をモチーフにしています."Night Journey" と"Appalachian Spring" はイサム・ノグチの舞台装置が利用されています.

Martha Graham のダンスの魅力は,パフォーマ達の鍛え抜かれた肉体(10年くらいは鍛える必要があるらしい)とバレエと似ているようで異なる美しく奇妙にも見える表現,うごきにあわせてゆらめく衣装,そして暗さ.説明が難しいので,YouTubeから.



Martha Graham(wikipedia)
I am a Dancer by Martha Graham

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これが板橋の狩野派だ!@板橋区立美術館

狩野派について

江戸狩野派の作品に注目し,調査・研究をしている板橋区立美術館での,狩野派作品の展覧会に行ってきました.狩野派とは「血縁関係でつながった狩野家を中心とした絵師の専門集団で,常に幕府の仕事を行ってきた人たちのこと」(板橋区立美術館 狩野派全図録 より引用).室町時代から江戸時代が終わるまで.本拠地は京都にあったが江戸幕府のために京都から江戸へ狩野探幽が送られるのですが,これが江戸狩野のはじまり.絵師は武士じゃないとなれなかったんだそうですが,武士の中でも階級が高くない身分の人がなるんだそうです.
一口に狩野派と言っても,400年くらい続いているものなので,画風やモチーフもさまざま.中国のはやりを取り入れたり,町民のはやりを取り入れたり,伝統的な花鳥図から農民などの風俗図など.一般には水墨画と大和絵を融合したのが狩野派なんだそうです.
狩野派(Wikipedia)

狩野派の作品

狩野探幽の富士山図屏風(1665年?)は余白が大きくコントラストの低い絵で独特.薄暗い展示室で見た金箔の屏風(狩野常信の四季花鳥図屏風)はぼうと浮かび上がるシャンパンゴールドがきれいでした.電気がなかった時代には,ろうそくなどの薄明かりの中で屏風を見た時にきれいに見えるように作られたのかなあ,と想像したり.狩野融川の桃花西王母図は絵の雰囲気も好きですが,桃の節句にこの絵を飾るという昔の人の風流に感心しました.河鍋暁斎(Wikipedia)は,太公望図や龍虎図屏風など力強い絵が印象的.

板橋美術館とその周辺

板橋美術館では,畳を敷いた一角に靴を脱いであがり,座布団に座って屏風鑑賞するスペースがありました.なかなか面白いです.絵や屏風には現代風にタイトルを付けていて,例えば龍虎図屏風が「タイガーVSドラゴン最終決戦」だったりしました.説明書きもわかりやすく,興味深い内容でした.

周辺は文化施設がいくつか集まった場所で,緑が多く,わき水もあり,釣り人が集まる溜池があり,ちょっと都内とは思えない風景でした.東京大仏は観覧時間が終わっていて間近でみることはなりませんでしたが,門外から頭部だけ見えました.
少しですが,写真はこちら(flickr)

次は,周辺散策もかねて2006イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってみたいな.

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いつか行ってみたい!

徐々に増やす予定.画像は場所に関連する品(私が欲しいモノ)のAmazonへのリンクです.
国内

北海道

モエレ沼公園
知床

青森県

青森県立美術館

岩手県

厳美渓・猊鼻渓
平泉

山形県
土門拳記念館 ー 酒田市


神奈川県

ポーラ美術館

石川県
金沢21世紀美術館

長野県
黒部ダム
御神渡りの諏訪湖
川本喜八郎美術館


京都

重森三玲庭園美術館(重森三玲邸書院・庭園)東福寺 (重森三玲による作庭)

香川県

ベネッセアートサイト直島

イサム・ノグチ庭園美術館

島根県

加賀の潜戸

福岡県

竹原古墳

国外

Hirshhorn Museum(Washington, DC)
Centre Pompidou(Paris)
Guggenheim Museum(New York)
MoMA(New York)
The Metropolitan Museum of Art(New York)
ALVAR AALTO Museum(Jyväskylä, Finland)
変更履歴
2006/6/7 初稿
2006/6/15 青森,石川を追加
2006/9/24 Hirshhorn Museum 追加
2006/9/25 国外いろいろ追加
2006/10/21 国内2件国外1件




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イサムノグチ 世界とつながる彫刻展@横浜美術館

イサムノグチは,あかりシリーズなどで知っていましたが,恥ずかしながら彫刻家だという認識はありませんでした.今回の展示を見て,イサムノグチをあらためて認識しました.芸術全般に関する知識がないし抽象的な彫刻なのでわからないものはわからないですが,直感的に好きです.鋳物,ブロンズ,アルミニウムや花崗岩など様々な素材の彫刻があって,触ることができなかったのがとても残念でしたが,イサムノグチの素晴らしさを垣間みることができました.「真夜中の太陽」,「無言のうちに歩いている」などがよかったです.
イサムノグチのインタビュービデオがまたよかった.芸術家はよくしゃべる方がいいです.

こういう企画展には持ってくることができない,大きな彫刻や庭,建築などを見に行きたいと強く思います.例えば,モエレ沼公園ブラック・スライド・マントラで滑ってみたい,とか.NY の The Noguchi Museum にもいつか行ってみたいなあ.

それにしても,”良かった”,”素敵だ”と自分の表現力があまりに貧しいこと...詳しいレポートなどはこちらのサイトをご覧になってください.JDNリポート
なにより美術館に行くことをお薦めします.

MarthaGraham
Martha Graham の「暗い牧場」のためにつくられた舞台装置の展示とダンス映像の放映があったのですが,そのダンスがとても印象的でした.
Martha Graham は ピカソやフランク・ロイド・ライトに並ぶ 20世紀の主要な芸術家の一人で,世紀のダンサー,世紀のアイコンと称えられているのだそうです.多作な振付け師でもあり,181の作品を生み出しています.ノグチは彼女のダンススクールに通い,ダンスではなく舞台装置の方で協力することになったそうです.

Martha Graham のダンスはノグチイサムの彫刻と同様に,形容しがたいのですが目が離せなくなりました.動きがとても不思議で,時にはコミカルにも見えますが,衣装の動きとあいまってとても美しいです.

参考
MARTHA GRAHAM (The Noguchi Musium) 

About Martha Graham (MARTHA GRAGAN RESIYRCES) ここの"I am a Dancer" が良いです.

YouTube で Martha Graham の Panorama (1935年完成)の一部が見られます.映像自体は2004年に撮影されたものらしいです.-> リンク

ONI&MIE 結婚式二次会パーティ幹事メモ

二次会幹事のメモ.結婚式・披露宴の話などはこちら

当日の役割

総監督:うるし
司会:みっちー,あやこ
音響:私

他,カメラ,受付などたくさんの人に手伝ってもらいました.

二次会のタイムテーブル
19:30 開場,受付開始 (ピアノ演奏)
20:00 ビデオ1上映〜新郎新婦登場〜新郎新婦挨拶〜乾杯
20:30 ビデオ2上映
21:05 ビンゴ
21:45 新郎新婦挨拶〜退場
ビデオの構成
ビデオ1は映像作りが得意な人(池田君)に依頼.
ビデオ1は 24 をモチーフに,二人の年齢(27)までの成長の写真を表示するもの.
27で新郎新婦が登場.

ビデオ2は幹事グループで撮影.
  • 新郎へのインタビュー
  • 新郎新婦のご両親から二人へのメッセージ
  • 新郎から新婦へのメッセージ
  • たくさんの人からのおめでとうメッセージを走馬灯のように流す

という構成.たくさんの人からのおめでとうメッセージは,新郎新婦には内緒にしていたので,二次会参加者リストから連絡をとり撮影させてもらいました.
ご両親の撮影は,私は行ってないけど新郎の実家の長野まで撮影部隊が行ったり,新婦に内緒で新婦の実家に撮影に行ったりして苦労しつつも面白かったです.一番大変だったのは編集だったと思うのですが,そこは人にまかせっきり.でも,やるならやっぱりMacが必要だよね.

音響
音響係は要所要所で曲を流すのが仕事.

新郎新婦入場 - Oh Happy Day - St. Francis Choir with Ryan Toby
(Sister Act 2: Back In The Habit - Songs From The Motion Picture Soundtrack (Amazon))
新郎終わりの挨拶 - The luckiest - Ben Folds
(Rockin' the Suburbs (Amazon) )
新郎新婦キス〜退場 - Kiss - Crystal Kay
(Crystal Style (Amazon))

The luckiest は Ben Folds の名曲でかなり感動的.(詩はここ).

あとは,普段このお店で流しているCDをお借りして歓談中などに使わせてもらいました.(たぶん,Hotel Costes: Best of Costes だったと思います.)

その他細かい話
プロジェクタはお店から借り.お店の音響を接続するケーブルは赤白のケーブルが用意されていたので,PC出力用にステレオミニ変換が必要でした.


ロードバランス

幹事に限らず,グループワークの多くは特定の人に作業が偏ってしまいがちで,今回もそうでした.
当日ではなくビデオの撮影編集に関して特に顕著でしたが,みっちーうるしには高い負荷がかかってたと思います.仕事忙しいのにごめんね.(とここで謝っておきます.)

まとめ
なんだかんだ言っても,新郎新婦の人柄があってこそのビデオとパーティでした.
(二次会参加者全員の集合写真 80人くらい)
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