オペラシティで3つ

ICCのサウンドxイメージ,OPEN SPACE 2007,オペラシティギャラリーのMELTING POINT に 行ってきました.最初の二つは主に日本のメディアアート作品群で MELTING POINT はコンテンポラリーの3人のアーティストによる3つの展示です.
サウンドxイメージとOPEN SPACE 2007
サウンドxイメージは映像と音を使った子どもも(もちろん大人も)楽しめるプログラムです.土曜日に行ってきたのですが,その直前までイベントがいろいろあったらしく,子ども連れの家族がたくさんいました.作品はインタラクティブなメディアアートで,遊びながら作曲やアニメーション作成ができるようなシステムもありました.文化庁メディア芸術祭でよく見かけた作品も多くて目新しい感じは正直なかったのですが,子どもたちがみんな楽しそうに遊んでいる姿を見ると,メディアアートっていいよな,って思います(もちろん自分自身も十分楽しみました).作品は展示作品を見てください.OPEN SPACE 2007 はICCの研究成果の公開なので,作品だけでなくテクノロジーの紹介や,アーカイブなどもあります.それらの一つとして,部屋全体が音の反響を吸収してしまう素材で囲まれている無響室が公開されていたので入ってみました.人間は音の反射で空間の広さを認識しているのですが,無響室では音によって自分の位置を把握できないので不安感や圧迫感を持つのだそうです.確かに,部屋の広さに対して聞こえる音に違和感があって,いままでに経験したことのない音と映像のずれ感が面白いです.あとは Tangible Bits の石井裕の作品を初めて触ったのですが,完成度の高さや面白さはさすがです.その他の展示はこちらから.
サウンドxイメージは9/2まで,OPEN SPACE 2007 は 2008年3/9まで開催です.いずれも入場無料.

MELTING POINT
MELTING POINT は 3人のアーティストがそれぞれ,オペラシティのアートギャラリーをそれぞれのインスタレーションの空間として作り上げた展示になっています.入ってすぐの大きなスペースは Jim Lambie によるインスタレーション.カラフルなビニールテープで埋め尽くされた床,カラフルにペンキをぶっかけられた像,その周辺はスプレーでカラフルに彩られている,鍵穴の形をした異世界への入り口,鏡の破片で覆われた椅子が壁にかけられている,その椅子からは鏡の破片で覆われたハンドバッグがぶらさがっている,不思議な世界,カラフルな異世界です.次の部屋はうって変わって真白な部屋,渋谷清道のインスタレーションが始まります.ここでは白いスパイログラフ(spirograph)が主な作品で,角を削って白くて優しい空間に時々飾られた白い文様はなかなかにファンタジーです.天井にさまざまなパターンで幾重にも重ねられたスパイログラフが見える部屋は自然光を取り入れて時間とともに少しずつ異なる色合いでなかなかです.白い部屋を抜けると大きな部屋の半分に宙空につられた白い膜,Ernesto Neto の部屋です.膜は腰の高さと頭の高さに2重に釣られていて,人はその下をくぐって通る必要があります.時々穴があいていて,二重膜の内部を覗いたり,天井を覗くことができます.でも内部を覗くときは天井は見えないし,天井が見えるときは内部を覗くことはできません.天井が見える穴にはいると膜と白い天井しか見えなくて身動きもとれない状態,外の世界は遠くてどちらを向いても同じ景色です.一方で中の様子を見回せばよく見えるのですが,逆に外の様子は全く見えない.自分が現実世界でおかれている景色のようだと思いました.結局のところ膜のうちと外の両方を見渡すのはなかなか難しいです.展示空間では膜の空間を体験している人を横から観察できます.これもなかなか面白いです.
3つのワンダーランドを体験する,というコンセプトだと思うのですが体験していろいろと考えることが面白いので,ぜひ体験することをお勧めします.
10/14まで,オペラシティアートギャラリーで開催中

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ねぷた祭り期間中に青森県立美術館に行ってきました.
注目の常設展を見ました.奈良美智が好きなので楽しみにしてましたが,期待以上によかったです.シャガールのアレコ,寺山修司,考現学,津軽じょんがらも.ここに一覧があります.
奈良美智の展示は,原美術館にもあったような部屋や,お花畑でうつぶせに寝ている女の子たち,そしてあおもり犬のインスタレーションが特に.部屋には奈良風な女の子の絵が壁にぺたぺた貼ってあって,机があって,本が並べられて,小物がいっぱい飾ってあります.本人が好きなものに違いないです.そういえば,黒田硫黄の漫画もあった.あおもり犬は残念ながら写真を撮ることができないのですが,なぜか後ろ姿の写真を撮りました.
シャガールのアレコは,常設展エリアの一番最初にある巨大な部屋の三面に飾られています.劇の背景に使われたものだからとても大きくて,約15mx9m くらい.第1幕,第2幕,第4幕で利用された背景だったのだそうですが実際の劇を見てみたい.
寺山修司の部屋は,四角い部屋の三面に寺山修司の映像作品が投影されていました.部屋の天井が高くて投影している壁の上部は広く空間があって,そこに寺山修司の短歌が.有名な「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」の文字パネルが飾ってあります.部屋に入って上から下まで見回して体験する展示でした.
常設展のジャンルは様々ですが,展示数は多くアレコ以外はなにかしら青森に関連しています.奈良美智人気で集客は結構ありそうと思うのですが,地方美術館として地元の人々の支援を得つつ運営が存続することを陰ながら応援します.


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MUSEUM OF TRABVEL(略してMOT) という組織が主催するキャンプ というイベントに参加してきました.キャンプでは社会学や美術,建築や都市研究等分野の若い研究者や社会人の講演と参加者のディスカッションがメインなイベントです.今回で7回目のイベントで過去のイベントのテーマをみると結構幅広くて興味深いです.MOTのwebではこのように紹介されています.
MOTのプロジェクトのテーマは「違った見方との出会い」です。
旅に出て、日常から遠ざかるにつれ、普段の自分にとってありふれたものが、
まるで初めて見るもののように見えてくる、
そんな経験を誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。

MOTではミュージアムをツールとして、
展示だけではなくイベント、パーティー、ショップ、カフェなど
様々な角度から「違った見方との出会い」の提示を試みます。
(MOTのWEBより引用)
今回は,インディペンデントキュレータをしながら某印刷会社で美術館などのイベント事業に関わっている内山悠一さんがニューヨークでの留学経験をもとにミュージアムビジネスの現状について講演されました.MOMAMetPublic Art Fund, Creative Time, Flux Factory などNYの美術館や財団,NPOの紹介と各組織の資金調達方法,日本の美術館運営の現状と事例紹介など.アート・マネジメント系の本でよく語られる日米の美術館の運営方法,資金源の違いやファンドレージングなどなどを,NYでの最新情報を交えて話が聞けるというのはとても良かったです.
日本の場合は美術館の収入は入場料と地方自治体からの交付金に頼りがちになってしまうので,人気のあるコンテンツしか展示ができないというような話とか,AANでも一つの大きな問題としてとらえている日本のアートNPOのファンドレージングについての問題を参加者で共有し議論できる,というのは意義がありました.
ところで,セッション後の懇親会でMOTの鈴木さん(ロシアの視覚芸術の研究で博士課程在籍中)とAANの嘉藤さんがタルコフスキーの映画について熱く語っていたのが印象的.MOTが標榜する「違った見方との出会い」というのがいろんな側面で体験できてかなり満足でした.

ところで,MOTのメンバーがおすすめについて語る reviews はこちらもかなりマニアックで思わず読みすすめてしまいます.

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Chocolate @ 21_21 DESIGN SIGHT

吉野さんのお誘いで21_21 DESIGN SIGHT のチョコレート展に行ってきました.21_21 DESIGN SIGHT は 「デザインのためのリサーチセンター」ということで,ミュージアムとは少しおもむきが異なっています.安藤忠雄による建物は地上一階と地下一階の二階建てで,外からは大きな屋根が見えています.真ん中が天井のない空間になっていて,今回の展示ではチョコレートのアスファルトで塗り固められていました.
チョコレート展は深澤直人ディレクションの企画展で,誰もが大好きなチョコレートを題材に,チョコレートから世界を見てみようというものです.展示は,チョコレートをモチーフにしたデザインやチョコレートでできたオブジェ,パラドキシカルなものから直球なものまでいろいろ.チョコレートはやっぱりみんなが好きなものだから遊びの要素が大きくて,リラックスして楽しく見るという雰囲気.デザインが主体なので,森永や不二家,その他食品メーカーとの協同作品も多数ありました.そんな中印象的なのは,James Mollison の "Cacao Pickers"という数少ないシリアスな写真作品.カカオの栽培に従事するコートジボワールの人々の写真を大きなパネルで展示したもので,チョコレートは高価すぎて買うこともできないのだというコメントが印象的.あとは岩井俊雄のモルフォチョコ.巨大なチョコレートが高速回転していて,上からプロジェクターで投影された像によって残像が発生し,固形のチョコがグニャグニャに歪んでいくように見えるのがびっくりします.チョコレートの可塑的な特徴を捉えて表現しているのでしょうか.そういえば,いただいたチョコレートは家に帰ったら溶けてぺちゃんこになっていました.

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<生きる>展@横須賀美術館

2007年4月にオープンしたばかりの横須賀美術館に行ってきました.
横須賀美術館は観音崎の海が目の前に広がる最高のロケーションにあります.美術館の設計は山本理顕です.美術館の目の前はなだらかな芝生の坂,坂の向こうは道路をわたって海です.美術館の外観はほぼガラスで覆われていて,正面はレストランとミュージアムショップに占められています.レストラン Aqua Mare は 広尾にあるAqua Pazzaというお店の系列店だそうです.美術館は地下と地上の2階建てで,天井や横壁等さまざまなところから光が差し込む窓のある明るく開放的な空間です.展示は3つあって,4月27日のオープニングからやっている企画展の<生きる>展 (現代作家9人のリアリティ),所蔵作品を中心とした「近代日本美術を俯瞰する」展,そして谷内六郎(週刊新潮 表紙絵)展 です.

<生きる展>で印象的だったのは,まず石田尚志の手書きアニメーション"部屋/形態",かなり見入ってしまいました.実際に大学時代に住んでいた部屋をペンキで塗り一コマずつ撮影して,窓から入る光の移り変わりとともに部屋の中の宇宙が変遷する様子を表現しています.あまりにも気に入ったので,DVDお買い上げの予定です.石内都の写真 "INNOCENCE" は痛々しい手術痕を写真に収めています.なんとなく直視しにくい光景も写真になると正面から向き合うというのが新鮮でした.トらやんなどで有名なやのべけんじ"ミッキー・ザ・ナイト" はディズニーから制作を依頼されて作ったものの,趣向が合わないのでディズニーに断られたという作品.戦国時代の甲冑を着てねずみの兜をした像です.舟越圭の彫刻は大理石の目玉の美しさ,顔の美しさ,両性具有,妊婦,変なところから生えた手,メルヘンです.真島直子"密林の女"はリボンや花や毛糸などで飾り立てた倒錯感のあるトルソーで,何か臭いそうで好きです.そして,木村太陽"Big Mistake/Head-turner",これは衝撃的こわさです.人の形としては結構デフォルメしているはずなんですが,髪の毛の乱れ具合やポージングや体型がやけにリアルというか本物っぽい.その本物っぽさがいつ動き出すともしれない緊張感と相俟って非常にこわい作品に仕上がっています.森美術館の「笑い展」でも木村太陽の作品は見ましたが,明るいユーモアではなくブラックというかダークなユーモア,かなり鋭いセンスだと思います.
総括するとどのへんが<生きる>なのかと思うこともありますが,人間のあらゆる活動が生きることだと考えればなんの矛盾もありません.

なにより横須賀美術館のロケーションの素晴らしさ,開放的できれいな美術館,向かいには温泉施設,海に面して夜はかなり雰囲気の良さそうなレストランとアートな日帰り旅行には最適.


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昔の人がそうしたように,絵画によって人の感性を揺さぶろうとするのがこの人が絵を書く理由の一つだそうだ.ほとんどの絵は顔面かバストアップ,あるいは裸の全身像で常に人物が描かれている.笑顔は皆無で,アルカイックスマイルがせいぜい,あとは思慮に沈んでぼんやりしていたり,遠くを見て少ししかめていたり,つくらない表情がほとんど.写実的ではなく,顔形は適当だったり,顔のパーツはデフォルメされていたりする.でも表情がかなりリアルでこの表情に心が揺れる.そういえばマサトに言われた.「邪悪は凡庸である」私の母に似ていると.わたしはすぐ否定したけど,そうかもしれないと思った.モデルはたぶんマルレーネ・デュマス本人じゃないかな.企画展のブロークンホワイトというタイトルが気に入っていた.アラーキーの写真をモデルに描いた作品のタイトルだった.

ギャラリー小柳でも今マルレーネ・デュマス展をやっているようだ.こちらはより死があるようだ.


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ワタリウム美術館のブルーノ・タウトに行ってきました.地上4階の展示スペースがとても小さなワタリウム美術館です.2階は建築デッサンと建築物の写真や模型展示,3階はタウトが友人や家族に宛てた手紙,4階はタウトが手がけた日本の工芸品と熱海の日向邸中心.展示スペースは小さいのでどうしても展示は窮屈になってしまいますが,レイアウトやカラーがお気に入り.

2階のファンタジー満載な建築デッサンが非常に良いです.クリスタルハウス,アルプス建築,星の建築.フンデルト・ワッサーの時も思ったけど,日本のアニメーションを喚起させる要素があります.桂離宮について綴ったメモが展示されていました.このメモのとおりに歩いてみたい.

4階は一部が熱海の日向邸を模した造りになっていて,木の階段と赤い壁がきれい.ここは,タウト作の日本工芸品が多数展示されている.薄いガラスのデカンタというかトックリとグラス,流線型と漆の黒が美しい手つき鏡,木のナイフ,金色の塗りが美しい木の皿.木のチェアとのバランスが秀逸な漆のカフェテーブルなどタウトの優れた審美眼が光る品ばかり.同じクオリティでレプリカ作らないかなあ.


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ART LAN@ASIA〜アジアの新☆現代美術!!

キュレータはアートとエロスと育児の革命!の増山麗奈です.その名のとおり,アジアの現在美術の一部を見ることができてたいへん面白かったです.特に激動の中国のアーティストによる作品は,そのスケールや,時代の変動を作品から伝わってくるような作品で考えさせられます.
Cao Feiの人民コスプレシリーズはよくある中国の風景の中にアニメのコスプレイヤーがいるという写真で,単純に面白いです.ソン・フーロン(Sun Furong,孫芙蓉) のずたずたに切り裂いたスーツの群像には圧倒されました.ソン・フーロンが極貧だった時代に金持ちに食べ物が欲しかったら踊れと言われた体験が制作のモチベーションになっているらしいです.そんな体験がすごいなあ,中国.以下,アーティストの印象的な言葉.
「人間の体というのは,毎日フォアグラを食べるようにはできていませんし,そんなにたくさんの贅沢な服もいりません.今の中国は欲望が内側から破裂しそうなほど膨れ上がっています.病気なのです.」(孫)
高峰格の「ベイビー・インサドン」は日本人と在日朝鮮人2世の結婚式の様子を写真と言葉で綴る物語.国とは何か?アイデンティティについて考えさせられる作品.東田理恵子は絵と部屋の壁が一体化するように一室をまるごとアートに仕立て上げていて面白い.

アジアの国々はこうして世界を見据えて生きているのに日本はどうだろうかと少し考えてしまう.
時間が足りなくて全部見切れなかった.また行こうと思って行けなかった.ああ,残念.


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AAN スタジオオープン!

私がボランティアとして所属しているAANというNPOの事務所がこのたび横浜関内にオープンしました.今日はそのオープニングパーティがあってお手伝い&参加してきました.

パーティには,東京の野方のアートスペース・アブラウリから根橋さん,AANと事務所をシェアするアーティストの横山飛鳥さん,展覧会情報誌「etc.」を発行している言水さん,徳島県神山でアーティスト・イン・レジデンスをされていた内山睦さん,2009年の開港記念150周年祭のプロデューサーの小川さん,つながりデザインの清原さん,2007年2月のAACのイベントSHOWCASEでもいっしょにボランティアした境田さんとそのお友達,SHOWCASEのイベントでとても熱いセッションを見せてくれたショウカセさんとイルカの調教師のたまごの彼女,AANに興味をもって参加してくれた中村さんなどなど.まだまだたくさんの人が来てくれました.昼の14:00から開始して,ひたすらいろんな人としゃべって飲んで食べて,楽しい会でした.嘉藤さんのちらし寿司と大友さんの野菜ピクルスがおいしいです.
今後,事務所の一区画の畳の間を使って横山さんが制作をされるのですが,非常に楽しみにしています.


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やなぎみわのエレベータガールたちの巨大な写真,ソフィ・カルのフランス語の文書付きの写真,イケダレイコの絵と彫刻,塩田千春の泥の沐浴.巨大な写真は内容がなんであれ好きです.やっぱり高解像度フェチなのかもしれない.ソフィ・カルの写真は面白いです.でも気になったのはイケダレイコ.「横わたる少女」や陶の彫刻は,不安や怖さや気持ち悪さがあるのですが,惹き付けられるなにかが私にはあります.諸星大二郎と似ているというと語弊がありますが,そういった気持ち悪さ=魅力です.

「リアルのためのフィクション」というタイトルが気になったのですが,作品をみただけでははっきりわからず,パンフレットを読んで意図を理解しました.「リアル」なものを理解するのが難しくなってしまった世の中で,「リアル」を感じるために,あえてフィクションをしつらえるアートということらしいです.でも,考えてみたらアートってすべてそういうものじゃないでしょうか.素晴らしい展示会でアートを見た後に違って見える世界って,まさにリアルな世界だと思いました.ところで,ピンク色のパンフレットがかわいい.


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アートフェア東京 2007

いしたにさんのお誘いで「アートフェア東京2007」のプレビューに行ってきました.アートフェアとは全国各地のギャラリーが一同に会して行う見本市で,その場で作品が購入できます.

プレビューだったこともあり,会場は買いに来た業界人の商談モードな雰囲気をぷんぷんさせていて,なかなかゆっくりみるのが難しかったです.そんな中で印象的だった作品で覚えているもの.
彌生画廊の小杉小二郎のオブジェ.カイカイキキの小出茜はライブペインティングをしていたのですが,この春高校に入ったばかりの15歳!驚きました.あとは混みすぎてじっくり見れなかったけどギャラリー小柳(野口里佳?)やSHUGOARTS(このリンクブラウザのリサイズやめてくれ...)がよかったような.


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嘉藤さんのお誘いでZAIM本館屋上でのコンテンポラリーダンスの公演を見てきました.空間構成はAAPAという団体(といっても二人組らしいです)がやっていて,パフォーマンスは永井美里,酒井幸菜他2名の全部で4名です.

会場は屋上なのですが開演前は暗幕で客席が覆われていて,ZAIM屋上から本来見えるはずの風景は見えません.開演と同時に暗幕が取り去られると,目の前には大きな空と横浜公園の木々の緑,遠くには関内や伊勢佐木町のネオンが見えます.舞台は板張りで1m間隔くらいそこに横一列にたたずむ4人の女性,夕暮れの空と同じグレイの洋服を身にまとい,ただ前を見ています.この光景がかなり印象的で,引き込まれてしまいました.そして,静かに始まるダンスは,永井美里の痙攣によっていきなり緊張感を高めます.

パフォーミングアーツとしてのダンスは初めて見ました.「LF」の会場構成が特に印象的で,幕開けのシーンから徐々に日が暮れて行くにつれ,床のライトやLED?のキラキラしたライトがシーンに応じて利用されていてきれいでした.それに,今回の会場は客席と演壇との距離が近かったので,ダンサーの細部へのこだわりや息づかいも見えて面白いです.

4月でも結構寒くて,毛布の貸し出しとホットワインの販売があり,講演後には暖かいお茶のサービスがありうれしかったです.


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てつそん2007

ZAIM でやっていた てつそん2007に行ってきました.てつそんとは,日本全国のデザイン・芸術・美術・建築系の学生有志による合同卒業制作展だそうです.この時期,デザインや美術建築系大学の学科ごとに卒業展がいろんなところで開催されていますが,てつそんは結構大規模なもので,かつ有志による展示会なので期待して行きました.車などのプロダクトデザインや建築模型,デザイン小物やアイデア系,イラスト,インスタレーションなどなど内容はバライティに富んでいます.駆け足だったのであまり覚えてないのですが,背もたれ部分をぐるっと回転するとテーブルになるいすはデザインもいいし使いやすそうでした.あとは,笑顔の似顔絵を集めた破顔採集もイラストがよいです.

期待していたのとはちょっぴり雰囲気が違って,成果発表というよりは文化祭的な色合いが強い気がします.私が行った時間帯がたまたまそうだったのかもしれませんが,見に来てる人が学生ばかりだったのはちょっと残念.数十ページはあるようなパンフレットを無料配布していて,てつそん参加者の顔写真とメッセージが載っているのですが,自己紹介文はもっとアピールしろヨ!と思いました.せっかくの大規模展示なんだし,もっといろんな人が見に来るようにプロモーションすべきでしょう.そういったアドバイスをする大人がついていればもっと良いものになると思います.

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雰囲気が良いと評判の原美術館に初めて行って来ました.品川御殿山の閑静なところに位置し,庭に面したガラス張りのカフェや白い漆喰?の外壁,建物は小さいながらもデザイン的に細かく凝っていてすてきなところです.今回はアドリアナ ヴァレジョン というブラジルの女性アーチストの個展です.

この人の作品はカルティエ財団コレクションで見たことがありました.白いタイルの割れ目から肉や血が見える作品です.タイルと血肉系の作品や世界地図やカンバスの切れ目から血肉があふれる立体作品は今回の展示でもいくつかありました.結構グロいです.プールの油絵はよかったです.ハンガリー人,夢見る人.プリンセスなど作品によって名前があり,形などのバリエーションがありますが,どれもタイルのプールに水が張ってあって,水が揺らめいてタイルの線がぐにゃりと歪んでいる絵です.庭にも新作のタイルに植物のイラストを描いた作品が展示されていました.他には,中国の水墨画風の景色の中にギリシャ神話みたいな人やインディアンや中国人や貴族がいて乱交するちょっと不思議な絵のシリーズがありました.全部見終わって気持ち悪くなりました.でもこの気持ち悪さはきっとアーチストの才能であり,主張なのかとも思います.視覚的な気持ち悪さにくわえて心理的な気持ち悪さもあるようです.なんだかよくわかりません.

アドリアナ ヴァレジョンの作品に混じって,常設?のインスタレーションもいくつか見られるのですが,それも面白いです.


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Y INNOVATION 2007

ZAIMで開催中だった Y INNOVATION 2007 にふらりと足を運びました.土曜日の風の強い夕方,ZAIM別館はただでさえ入り口が地味でなかなかに入りにくい雰囲気,その上入り口のサインの目立たなさに一瞬やってないかと思いました.
チームラボによる水墨画を3Dに再構築して表現したアニメーションの花紅(ハナハクレナイ)は素晴らしいです.スヌーピーもいい雰囲気.横に五個並べたディスプレイでの横長な画面での表現と水墨画を3Dにしてしまうというのがとてもおもしろい.メディア芸術祭でも見たSFCの植木さんの花のライト[Fleur].メディア芸術祭よりも会場が暗くて幻想的な雰囲気がすてきです.液晶のないフレームのデジカメ[Howdy?]もありました.それから,LEDライトの[grass],UMPC, スピーカーなど.いままでどこかで発表されたものだからかもしれませんが,だれもいない展示会場で,ゆっくり見ることができたのがよかったです.ハナハクレナイは何度も見たいので映像が欲しい...

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フンデルト・ヴァッサー展@日本橋三越

日本橋三越で2週間だけの展示.閉店まぎわの45分くらいでざっくりと見ました.
1990年代の作品は浮世絵みたいだなあと思ったらやはり歌麿北斎に影響をうけていて,日本の原画師,彫り師,刷り師に頼み込んで版画の制作をはじめたのだそうです.ちなみに日本での号は百水だそうです.メタルを使った光る絵はきれいでよかった.
自然環境破壊に反対し,そのマニフェストとしても描かれる絵は森や公害の街,人などがモチーフです.劇画的な雰囲気もあり発想はSF的,日本の漫画やアニメーション(宮崎駿、大友克洋、諸星大二郎など)を連想させます.建築もおもしろいです.大阪のゴミ処理場のデザインにびっくり.



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文化庁メディア芸術祭に今年も行ってきました.印象で言うと去年のほうが面白いのが多かったかも?去年はメディアアート系のイベントいろいろ行ったから単純に知ってる作品が多いかっただけかもしれないけど...ちょっと物足りない.

印象に残った作品

大賞の Imaginary・Numbers 2006 はモノクロの点描による美しいコンピュータグラフィックスの映像です.説明によると[非線形数理モデルをベースとする有機的また生物的ダイナミクスをテーマとした作品]らしいです.作者の木本圭子さんのサイトの Imaginary Numbers のMovieと flash の教材を使ってImaginary Numbers に関連する数学とビジュアルプログラミングを解説するProcess は必見.

front はドイツのJohanna REICHによる映像作品.リンク先に飛んだら画像にちょっとびっくりするかも.カメラに向かってボクシングする女性,モノクロの映像,繰り返される意味深な言葉,ちょっとゴダールちっく.サウンドとともに現れる顔の痣と爪の赤さが印象的.

おはなしの花は日常的な会話にアニメーションを付けてファンシーな絵本ふうになった映像作品.アニメーションの作成がリアルタイムに自動で生成されてこの完成度なら感動もののノーベル賞ですが,さすがにそうはいきません.[時をかける少女]がNYで話題らしいですが,ここで初めて知りました.アクリル板に油絵で描いてアニメーションを作成するロシアのアレクサンドル・ペトロフの作品は見逃していましたが,ここでトレーラーが見れます

コーネリアスのfit song のPVすてき.たまたま見つけたアレクサンドル・ペトロフのビデオと趣向が似てるかも.tablescape plus は テーブルトップのディスプレイ上に小さなディスプレイオブジェクトを配置してその置いた場所や他のオブジェクトとの関連性に応じてその小さなディスプレイに表示する内容を変更できるようなシステム.こういうアイデアは結構むかしからありますが,アニメーションのかわいらしさがよいですね。素数ホッケーなかなかですか,PainStationにはおよばないなあ.リズムズムはVJのインタフェースにマラカスを使うというとても直感的でナイスなアイデアですが,なんでデモがないんだ!と心から思います.SFC稲陰研の作品ということでなんとなく事情はわかるけどような気もするけど,残念.

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若手(emerging)アーティストを応援する MAM PROJECT の最新版は ジョン・ウッド&ポール・ハリソンによる映像作品群.体を張った滑稽な作品や,目の錯覚や人の思い込みを利用したようなちょっと不思議で科学的な,あるいはピタゴラスイッチ的な実験作品などがあります.内覧会のレセプションにアーティストがいらしたのですが,昨年一年間で作成した映像のトータル時間が30分だそうで,今年はMAM PROJECTのために約1分の映像を作成したので,残り後29分を作らないとと冗談めかして話していたのが印象的.
1%は白いお手玉を一個上に放り投げてキャッチするのをひたすら繰り返す手の映像.上に放り投げたお手玉は一瞬画面から外れておちてくるのですが,実は色が1%だけかわっていて徐々に黒くなっていき,また白に戻るという作品.色の変化はしばらく見ていないと気づかないのです.あるいは,テーブルの足にペンキを塗って引きずってみるとか.生きるためには全く知らなくてもいいようなふとした疑問を実験してみるのですが,その実験のimplementationのクオリティが高いのがアートなのです,きっと.
映像作品ですが,地面に埋め込まれた大型ディスプレイやすごく小さな壁埋め込みディスプレイがあったりして,インスタレーションっぽく展示されているのもまた楽しいです.

MAMプロジェクトの過去の展示情報が森美術館のページにアーカイブされていますが,前回のチェ・ウラムの作品もとても面白いです.ビデオは必見.


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淺井裕介@BankART 桜荘 Landmark Project II



ランドマークプロジェクト2の展示会場の一つである,黄金町のBankART 桜荘の展示を見に行ってきました.桜荘はかつて売春宿を改修して芸術と地域発展の拠点にした建物で一階はオープンスペース,二階はアーティストのレジデンスとして利用されています.その桜荘に現在住み込んでいるアーティストの一人が浅井祐介さんです.彼の作品は一階の天井に張り巡らされた正方形のアクリル板に描いた花と動物の絵.天井自体はみかんぐみのお弟子さんが制作したものだそうですが,浅井さん曰く「ちょっとおしゃれすぎる感じだった」ので絵を描いたそうです.
私が行ったときは,3月頭に期間限定で開くちかいカフェの準備中だったらしく,ちかいさん他が作業をしていました.そのちかいさんがお茶とお菓子を振る舞ってくれたりして,天井に浅井さんの絵をみつつほのぼのした音楽(と浅井さんの鼻歌)が流れる中,ぼんやりと過ごすのもなかなかすてきなものだと思いました.
桜荘のすぐ近くには警察官の詰め所があって,桜荘の前を数分おきに警察官が通っています.いっぽうで桜荘のすぐ隣のスペースはやくざの駐車場.浅井さんはどちらとも顔なじみらしいのですが,社会的に正反対な立場にある人たちの中間にアーティストが立つというのは,オルタナティブなアートスペースならでは現象で面白いです.
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[Event] レイモン・サヴィニャック原画展

レイモン・サヴィニャック
書類が山のように積み上がっている某T先生のオフィスから発掘された1999年のシャトー・ムートン・ロートシルトを飲みました.T先生がいろいろとワインについての講釈を垂れたくなるほどの良いワインらしいのですが,確かに赤ワインをおいしいと初めて思いました.このワインのラベルは毎年,時のアーティストに依頼されてつくられているもので,1999年はレイモン・サヴィニャックのかわいい羊の絵です.このワインがきっかけで,現在開催中のレイモン・サヴィニャックの原画展に行ってきました.

代官山の"ギャラリーのような場所"(g)の小さな一室に展示されている絵はほとんどが広告のポスターの原画です.どこかで目にしたことがあるような絵がたくさんありました.とてもかわいらしくて,微笑ましく,ハッピーになる絵です.原画は購入もできます.気軽には買えませんが.
2月10日(土)〜3月11日(日)12:00〜19:00 月曜日はお休み
入場無料
(g)にて

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Nobiさんのお誘いで,森美術館の「日本美術が笑う」展と笑い展 -現代アートに見るおかしみの事情- のオープニングパーティと展覧会に行ってきました.
オープニング
オープニングパーティでは南条史生とか森館長奥さんとか片岡真実さんとかを初めて見ました.アーティストもたくさん来ていて,鳥光桃代さんとお話できて面白かったです.ニコラフィアットのシャンパンとフィンガーフードが豪華でおいしくて幸せ

日本美術が笑う
あんまりゆっくり見れなかったのですが印象に残るものが多かったです.笑い顔の埴輪や土偶,岸田劉生の麗子像,いろんな寒山拾得図のコーナー,「桜狩遊楽図屏風」はディテールが凝っていて面白い,伊藤若冲,長沢蘆雪,神坂雪佳,円山応挙,俵屋宗達などの動物の絵が集められた”いきものへの視線”コーナーなどなど.2006年に話題だった伊藤若冲の絵を初めてまじまじと見ましたが,すてきでした.

笑い展 -現代アートに見るおかしみの事情-
こちらは日本美術が笑う展よりも,もっと時間がなくて大半が素通りでした.そんな中で印象的だったものをいくつか.鳥光桃代の[Horizons]はスーツを着た100体のG.I.ジョー(アメリカ,ヨーロッパ,アジアの三種)がほふく前進をする作品.電池駆動でひたすらほふく前進していて,紙で作られたビルや木を時には押しのけて,お互いにのっかったりして進む様はなかなかすごいです.ロイ・ヴァーラの映像作品[アーティストのジレンマ]は凍結した湖面に立つタキシード姿の男が,道しるべの手前で迷っている様子を描いています.迷うのは LIFE or ART,男は双眼鏡を覗いてはLIFE に行きかけて戻り,ARTに行っては戻りを繰り返します.アーティストになるっていうのはそれくらいに究極の悩みなんだと印象的.ロビン・ロードの[エア・ギター]と[マイク]は壁にギターの絵やマイクを書きながらそのマイクで歌ったり,ギターを弾いているかのように演技している映像作品.最終的にギターをクラッシュしたり,ジャンプしながら歌うのを再現するためにマイクの位置を調整して描いたりする様子がとてもコミカル.
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ブリヂストン美術館の所蔵品を中心に,モネ,ルノワール,セザンヌ,ピカソ,マチスなど.かなりじっくり印象派から現代までの絵を見ました.[マチスの青い胴着の女]がいい!青木繁の[天平時代]もそんなわけないーと思いつつも漫画タッチな絵が好きです.ブランクーシやオシップ・ザッキンの彫刻もよいです.
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東京近代美術館にて公開中の重要文化財,横山大観の生々流転を見てきました.
横山大観の作品
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[生々流転]は全長40メートルの長大な絵巻です.霧や岩からしみ出した水滴が小さな小川になり,やがて渓流になり大きな川になり,山沿いや町沿いを流れ,最後には大海に流れ出ていきます.霧深い山々の雰囲気や,小川や渓流の流れの緩急の表現,緩やかに流れる大河に激しく荒れ狂う海など水の表現が非常に繊細で多様です.また,水とともにある生命の描写がほほえましく楽しいです.鹿や旅人,猿に白鷺,筏を漕ぐ男たちや海沿いで網を引く村人たちなど.松林と熊笹の描写が山の風景には多く見られるのですが,松の葉の濃淡によって表される遠近感や熊笹の葉が一枚一枚丁寧に描かれていて感動します.水墨によるグラデーションが非常に美しいです.40mもあるとまさに大作といった感じで,日本画の技術的にも面白いものらしいので見られてよかったです.
[観音]は高貴なお顔つきの観音様の絵です.両足を地につけ岩に腰掛け,片手は膝の上,片手は手のひらを上に向けて腿の上へおいている様は非常に優雅,肉厚で小さな唇といまいち視点の定まらない目線は美しいです.[南溟の夜]は師である岡倉天心が日本美術院を設立した地,茨城県の五浦海岸の海だそうです.淡い青緑色の空に輝く星,かたや茫洋とした雲らしきものがあります.空はいつの間にか海に混じり,波は浸食された岸壁にぶつかり白いしぶきを上げています.


所蔵作品展
印象的なのは,菱田春草[雀に鴉],岸田劉生[五福祥集],徳岡神泉[芥子],ベー、ビョンウ[松シリーズB] など...全部見きれなかったので,また行きたいと思います.

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2007年の初美術館は千葉県佐倉市にある川村記念美術館でした.コレクション・ハイライトでは,コレクションの中から選りすぐりの60点が見られます.
印象的な作品
川村記念美術館
印象派の部屋では気になる作品がたくさんありました.「睡蓮」はすばらしいです.「アンナ・ド・ノワイユの肖像」の繊細なドレスの描写と肌の色の美しさに見とれました.日本画の部屋では,グレースケールで描かれた迫力のある鶴の舞の屏風に目を奪われます.そして,長谷川等伯の烏鷺図は国の重要文化財で展示期間が短いのですが,たまたま見ることができました.烏の堂々とした様は現代の烏よりも凛々しい形です.烏も鷺も顔が滑稽でかわいらしく対比が楽しいです.アメリカの20世紀の作品群も好きです.
睡蓮[クロード・モネ],アンナ・ド・ノワイユの肖像[藤田嗣治],眠れるミューズII[コンスタンティン・ブランクーシ],赤い太陽[マルク・シャガール],肘掛け椅子にすわる女[パブロ・ピカソ],冒険の衣服[ルネ・マグリット],線的構成No.1 ヴァリエーション [ナウム・ガボ],円舞(鶴舞)[加山又造],烏鷺図[長谷川等伯],マーク・ロスコの壁画,フランク・ステラの最初の3つ[トムリンソン・コート・パーク(黒),ボルタゴ侯爵(グレー),タンパ(オレンジのX)],エンツォ・クッキ,アシスタント[ロバート・ライマン],緑,黒,黄褐色のコンポジション[ジャクソン・ポラック]


油絵を見る
美術鑑賞に興味を持ち始めたのが2005年の終わりで,2006年は現代のアートやデザインにフォーカスした展覧会にばかり行っていました.2007年は現代アートだけでなく,ちょっと古い時代のものにも目を向けてみようと思い名作のある美術館,そして普通の週末じゃ行けなそうなちょっと遠くという理由で川村記念美術館にしました.古い時代の名作と言えば,油彩画が中心となると思うのですが,油絵の具は臭くて面倒くさそうというイメージを持っていました.でも,川村美術館所蔵の作品を見て油彩画の多様性を知り面白いと思いました.(ちなみに,Wikipediaの油彩の項の説明).


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