文化庁メディア芸術祭 2007



文化庁メディア芸術祭に今年も行ってきました.印象で言うと去年のほうが面白いのが多かったかも?去年はメディアアート系のイベントいろいろ行ったから単純に知ってる作品が多いかっただけかもしれないけど...ちょっと物足りない.

印象に残った作品

大賞の Imaginary・Numbers 2006 はモノクロの点描による美しいコンピュータグラフィックスの映像です.説明によると[非線形数理モデルをベースとする有機的また生物的ダイナミクスをテーマとした作品]らしいです.作者の木本圭子さんのサイトの Imaginary Numbers のMovieと flash の教材を使ってImaginary Numbers に関連する数学とビジュアルプログラミングを解説するProcess は必見.

front はドイツのJohanna REICHによる映像作品.リンク先に飛んだら画像にちょっとびっくりするかも.カメラに向かってボクシングする女性,モノクロの映像,繰り返される意味深な言葉,ちょっとゴダールちっく.サウンドとともに現れる顔の痣と爪の赤さが印象的.

おはなしの花は日常的な会話にアニメーションを付けてファンシーな絵本ふうになった映像作品.アニメーションの作成がリアルタイムに自動で生成されてこの完成度なら感動もののノーベル賞ですが,さすがにそうはいきません.[時をかける少女]がNYで話題らしいですが,ここで初めて知りました.アクリル板に油絵で描いてアニメーションを作成するロシアのアレクサンドル・ペトロフの作品は見逃していましたが,ここでトレーラーが見れます

コーネリアスのfit song のPVすてき.たまたま見つけたアレクサンドル・ペトロフのビデオと趣向が似てるかも.tablescape plus は テーブルトップのディスプレイ上に小さなディスプレイオブジェクトを配置してその置いた場所や他のオブジェクトとの関連性に応じてその小さなディスプレイに表示する内容を変更できるようなシステム.こういうアイデアは結構むかしからありますが,アニメーションのかわいらしさがよいですね。素数ホッケーなかなかですか,PainStationにはおよばないなあ.リズムズムはVJのインタフェースにマラカスを使うというとても直感的でナイスなアイデアですが,なんでデモがないんだ!と心から思います.SFC稲陰研の作品ということでなんとなく事情はわかるけどような気もするけど,残念.

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