チョコレート展は深澤直人ディレクションの企画展で,誰もが大好きなチョコレートを題材に,チョコレートから世界を見てみようというものです.展示は,チョコレートをモチーフにしたデザインやチョコレートでできたオブジェ,パラドキシカルなものから直球なものまでいろいろ.チョコレートはやっぱりみんなが好きなものだから遊びの要素が大きくて,リラックスして楽しく見るという雰囲気.デザインが主体なので,森永や不二家,その他食品メーカーとの協同作品も多数ありました.そんな中印象的なのは,James Mollison の "Cacao Pickers"という数少ないシリアスな写真作品.カカオの栽培に従事するコートジボワールの人々の写真を大きなパネルで展示したもので,チョコレートは高価すぎて買うこともできないのだというコメントが印象的.あとは岩井俊雄のモルフォチョコ.巨大なチョコレートが高速回転していて,上からプロジェクターで投影された像によって残像が発生し,固形のチョコがグニャグニャに歪んでいくように見えるのがびっくりします.チョコレートの可塑的な特徴を捉えて表現しているのでしょうか.そういえば,いただいたチョコレートは家に帰ったら溶けてぺちゃんこになっていました.
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