ビル・ヴィオラ
ビル・ヴィオラはビデオアートの第一人者だそうです.ナム・ジュン・パイクのアシスタントの経験もあるのだそう.今回展示されている作品のほとんどは,数十秒の出来事をスローモーションで撮影し数分から数十分の映像に仕上げられたものです.ふとした出来事,あるいは人の激しい感情表現の移り変わり,そういったシーンを現実生活では見ることのないほどのスローモーションで表現されたことにより,本来はありえなかった瞬間を体験し,新たな見知が得られるという作品です.例えば,ドロローサ[Dolorosa] は写真立てのような二面のモニタにそれぞれ悲しみにくれる男女の映像が映し出されています.スローモーションの映像なので写真に近いです.それぞれはただ泣くだけなのですが,スローモーションだと表情や首の角度,視線の微妙な変化あるいは涙の落下を見ながら,実時間の映像ならば絶対に思いつかないようなことをいろいろと考えるのです.それが新鮮で面白いのです.また,スローモーションによって炎や水が幻想的な美しさで表現されるのも素晴らしいです.
杉本博司
ビル・ヴィオラとは関係ないのですが,ちょうど一年前に森美術館で杉本博司の「時の終わり」を見ました.とても素晴らしい展覧会で,これがきっかけで美術館に頻繁に通うようになりました.その「時の終わり」のカタログを森美術館のミュージアムショップで発見してしまいました.なんと6000円もするのですが,同じものがハードカバーだと15000円,しかもソフトカバーはそこでしか販売していないということで購入してしまいました.でも買ってよかった.ビル・ヴィオラ同様,杉本博司の作品は写真によって本来的には目には見えないなにかを表現しています.例えば時間とか.杉本博司の作品は知性を刺激すると何か書かれていましたが,まさにそんな感じで面白いのです.そして美しい.Related Links
- 森美術館[ビル・ヴィオラ:はつゆめ] ビル・ヴィオラのビデオメッセージがあります
4 comments:
え〜、普通に買っちゃった?
今度から森美術館で何かを買うときはぜひ私に言って下さい!少しだけディスカウントが利きます
今回はICCのコネクティングワールドのチケットを見せて割引がききました〜.でも12月にヴィオラチューズデイというイベントでまた行く予定なので,そのときお願いします〜
そういえば、これ知ってる?
行かない?
http://www.gallerykoyanagi.com/exhibition.html
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