「全景」
「全景」は現在51歳の大竹伸朗の大回顧展です.古くは小学校・中学校時代の作品から20代にロンドンで作り始めてから64冊になるスクラップブックや網膜シリーズやジャリおじさん,日本景などなど全部で2000点あまりの作品が公開されています.なにしろ2000点,ものすごい量です.作品は幅広く,スクラップブック,コラージュ,風景画や劇画チックなイラスト,ゴミで作ったようなオブジェやネオンのオブジェに船の船首など.卒業旅行でモロッコに行ったわたしとしてはモロッコの風景を描いた作品群の「カスバの男」がよかったです.「網膜シリーズ」と呼ばれる作品群の噂を聞いて楽しみにしていました.不思議に美しいけれども気持ち悪いような作品です.抽象的な模様あるいはシミのような絵でサランラップを巻き付けたようなものとか,テーピングのテープを貼り付けたような作品もありました.説明を読んでも作品を見ても未だによくわかっていませんが,きっと自分の熟成が必要なのだろうと思います.当日は大竹伸朗率いるダブユニット[ダブ平&ニューシャネル]の noisy な生演奏を聴くことができました.一番の感想はとにかくかなり疲れたということでしょうか.作品の一部は展覧会公式サイトやJDNリポートで見られます.展示方式について思ったこと
今回の展覧会では額に納められて壁に掛けられた作品はガラスへの映り込みが多くて気になりました.作品を見るつもりが自分の顔しか見えなかったりして...今回のように作品の数が半端なく多いと学芸員の方も展示でいろいろ悩まれるのではないかと思うのですががんばってほしいです.Related Links
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