[Event] 重森三玲の庭 -地上の小宇宙-

汐留にある松下電工のビル内にある松下電工汐留ミュージアムで開催中の重森三玲の展示会に行ってきました.
重森三玲

the Seven Stars
館内で上映されていたビデオで見た,重森三玲の言葉が印象的.石が次の石の置き場を決める.石が乞う.茶を一服のむというのは抽象化した美(美意識)をのむこと.平安から鎌倉室町桃山と時代が下るにつれて,作庭の仕事が雑になっていく,,,などなど.
旧来の庭のあり方を踏襲するだけではなく,新しい庭のあり方を常に模索し続ける姿勢にこんな人がいたのかと感動しました.


展示内容

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展示は,重森三玲の作庭による,東福寺や重森三玲の家,個人邸宅の写真と庭の図面が主な内容.また庭の研究のために重森が実測した日本各地の庭園の図面も多数展示されていました.測定した庭の数はなんと500カ所以上だそうです.本物の庭の展示とばかり思っていましたで予想外でしたが,展示内容から重森三玲の仕事の素晴らしさや人となり,その情熱が理解できるもので満足できました.作庭家というのは膨大な知識と想像力とクリエイティビティを要求する仕事であると思いました.石の配置や形について新たな方向を模索しつつ,非常に多くの種類の木々の特性を理解し,季節の移り変わりによる景観の変化や,木々の成長を想像して,建物との調和を考慮するという作業,うーん楽しそうだけれどもたいへんですね.とにかく,重森三玲の庭を見に行きたい.特に紅葉の東福寺方丈庭園は素晴らしいでしょうね.

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