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昔の人がそうしたように,絵画によって人の感性を揺さぶろうとするのがこの人が絵を書く理由の一つだそうだ.ほとんどの絵は顔面かバストアップ,あるいは裸の全身像で常に人物が描かれている.笑顔は皆無で,アルカイックスマイルがせいぜい,あとは思慮に沈んでぼんやりしていたり,遠くを見て少ししかめていたり,つくらない表情がほとんど.写実的ではなく,顔形は適当だったり,顔のパーツはデフォルメされていたりする.でも表情がかなりリアルでこの表情に心が揺れる.そういえばマサトに言われた.「邪悪は凡庸である」私の母に似ていると.わたしはすぐ否定したけど,そうかもしれないと思った.モデルはたぶんマルレーネ・デュマス本人じゃないかな.企画展のブロークンホワイトというタイトルが気に入っていた.アラーキーの写真をモデルに描いた作品のタイトルだった.

ギャラリー小柳でも今マルレーネ・デュマス展をやっているようだ.こちらはより死があるようだ.


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[Event] 大竹伸朗 全景

展示終了前日の12/23にMOTの大竹伸朗「全景」に行ってきました.相変わらずアーティストの予備知識などはほぼゼロ状態です.
「全景」
「全景」は現在51歳の大竹伸朗の大回顧展です.古くは小学校・中学校時代の作品から20代にロンドンで作り始めてから64冊になるスクラップブックや網膜シリーズやジャリおじさん,日本景などなど全部で2000点あまりの作品が公開されています.なにしろ2000点,ものすごい量です.作品は幅広く,スクラップブック,コラージュ,風景画や劇画チックなイラスト,ゴミで作ったようなオブジェやネオンのオブジェに船の船首など.卒業旅行でモロッコに行ったわたしとしてはモロッコの風景を描いた作品群の「カスバの男」がよかったです.「網膜シリーズ」と呼ばれる作品群の噂を聞いて楽しみにしていました.不思議に美しいけれども気持ち悪いような作品です.抽象的な模様あるいはシミのような絵でサランラップを巻き付けたようなものとか,テーピングのテープを貼り付けたような作品もありました.説明を読んでも作品を見ても未だによくわかっていませんが,きっと自分の熟成が必要なのだろうと思います.当日は大竹伸朗率いるダブユニット[ダブ平&ニューシャネル]の noisy な生演奏を聴くことができました.一番の感想はとにかくかなり疲れたということでしょうか.作品の一部は展覧会公式サイトJDNリポートで見られます.

展示方式について思ったこと
今回の展覧会では額に納められて壁に掛けられた作品はガラスへの映り込みが多くて気になりました.作品を見るつもりが自分の顔しか見えなかったりして...今回のように作品の数が半端なく多いと学芸員の方も展示でいろいろ悩まれるのではないかと思うのですががんばってほしいです.

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カルティエ現代美術財団コレクション展@東京現代美術館

Liza Lou の"裏庭",Jean-Michel Othonielの"ユニコーン", Marc Couturier の"あたなはここに",Beaurin Domercq の作品 などカラフルで,ビーズ,吹きガラス,陶磁器,サテンのリボンやフランスパンなど面白い素材を使ったオブジェ?的な作品群が目立ちます.

リアルな寝起きのロン・ミュエク(Ron Mueck),ゴダールも好き?なアルタヴァスト・ペレシャン(Artavazd Pelechian)の映像,何かの映像を見てるひとの目を球型のスクリーンに映し出したトニー・アウスレー(Tony Ousler)の作品,ジャン=ミシェル・アルベローラ(Jean-Michel Alberola)の作品が好きです.

Ron Mueck はとても新鮮.他の作品もぜひ実物を見てみたいです.見たこと無い人はぜひ.きっとびっくりします.
pelechian の「我々の世紀」というタイトルの映像は,モノクロで古い映像などを集めて人間の空への憧れみたいなものを描いた作品ですが,とても素晴らしかったです.映像をDVDで手に入れたいと思い探したのですが,みつかりませんでした.残念.YouTubeでpelechian の映像がちょっとだけ見られます.ここ.
Jean-Michel Alberola は色が素敵.壁紙に描いた自画像「うちなるそら」は本人が来日して描いたそうです.

ところで,東京現代美術館では Mot The RadioMot The Guide という 美術館ラジオ と作品解説の二つのPodcast が配信されています.私のようにアートの知識を持ってない人にとってはうれしい試みではないでしょうか.まだ聞いてないのですが,今回のカルティエ現代美術財団コレクション展に関する学芸員の方々の解説などがあってうれしいです.早速登録.
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