MOTのプロジェクトのテーマは「違った見方との出会い」です。今回は,インディペンデントキュレータをしながら某印刷会社で美術館などのイベント事業に関わっている内山悠一さんがニューヨークでの留学経験をもとにミュージアムビジネスの現状について講演されました.MOMA,Met,Public Art Fund, Creative Time, Flux Factory などNYの美術館や財団,NPOの紹介と各組織の資金調達方法,日本の美術館運営の現状と事例紹介など.アート・マネジメント系の本でよく語られる日米の美術館の運営方法,資金源の違いやファンドレージングなどなどを,NYでの最新情報を交えて話が聞けるというのはとても良かったです.
旅に出て、日常から遠ざかるにつれ、普段の自分にとってありふれたものが、
まるで初めて見るもののように見えてくる、
そんな経験を誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
MOTではミュージアムをツールとして、
展示だけではなくイベント、パーティー、ショップ、カフェなど
様々な角度から「違った見方との出会い」の提示を試みます。
(MOTのWEBより引用)
日本の場合は美術館の収入は入場料と地方自治体からの交付金に頼りがちになってしまうので,人気のあるコンテンツしか展示ができないというような話とか,AANでも一つの大きな問題としてとらえている日本のアートNPOのファンドレージングについての問題を参加者で共有し議論できる,というのは意義がありました.
ところで,セッション後の懇親会でMOTの鈴木さん(ロシアの視覚芸術の研究で博士課程在籍中)とAANの嘉藤さんがタルコフスキーの映画について熱く語っていたのが印象的.MOTが標榜する「違った見方との出会い」というのがいろんな側面で体験できてかなり満足でした.
ところで,MOTのメンバーがおすすめについて語る reviews はこちらもかなりマニアックで思わず読みすすめてしまいます.
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1 comments:
Keep up the good work.
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